うるう秒がなくなっても地球は回る

先日ネットでニュースを見ていると、「うるう秒、2035年までに廃止へ」 という記事が載っていた。

その記事によると、「原子時計を地球の自転に合わせるために半世紀にわたって用いられてきた「うるう秒」が段階的に廃止される」そうだ。「うるう秒の採用によって生じる不連続が、衛星ナビゲーションシステムや通信、エネルギー伝送など重要なデジタルインフラに深刻な誤動作をもたらすリスクがある」というのがその理由らしい。

私のような頭の悪い人間には何を言っているのかよくわからないけれど、人間が作った時間と地球の自転との間に生じていたずれを今まで秒単位で修正していたのをこれからは止める、ということなのだろう。

つまり、人間が作った時間と地球の自転という二つの時間が存在していて、そこには明らかな「ずれ」があるのだ。

少し調べてみると、「古くは、地球の自転を基準にして「1日」という長さが決められ、その24分の1を1時間、さらにその60分の1を1分、その60分の1を1秒としてい」た、ということだから、元々は地球の自転から人間が時間を作った。

でも、「原子時計で正確な時間が測定できるようになると、実は地球の回転速度にはムラがあり、いつでも同じ速度で回転しているわけではないことがわかってき」たのだそうだ。

何だそれは、という感じだ。うるう秒について調べていたら、実は地球の自転の回転速度は一定ではないと書かれていた。

もう少し調べてみるとこんなことも書かれていた。

「1990年のころと比べると、地球の自転速度は、むしろやや速くなっているのです。」

えっ?だ。最近歳をとってやたらと時間が経つのが早く感じるのは、地球の自転が速くなっていたからなのか。自分の感覚と地球の動きが一致したような気が一瞬した。

でもいろいろ調べれば調べるほど、時間って一体なんなのか、よくわからなくなってくる。

ニュージーランドではデイライトセービングがあって、一年のうち約半年くらいは1時間時間がずれる。人間が自分で時計をすすめたり遅らせたりするからだ。たとえば昨日の2時は今日の3時だったり、先週の6時は今週の5時だったりする。

このデイライトセービングによる時計の調整を毎年二回経験していると、時間なんて所詮人間が勝手に決めているものなのだと思うようになる。

その上、地球の自転も速くなったり遅くなったりするのであれば、実は時間なんてかなりいい加減なものなのかもしれない。

ちなみにうるう年についても少し調べてみると、「地球が太陽のまわりを一回りするのにかかる日数は、365日と約6時間なのです。つまり、1年を365日にすると、毎年6時間ずつ、実際の季節がカレンダーよりずれてしまうことになります。」とのことだ。

4年に一回うるう年があるのだから当然といえば当然だけれど、1年で6時間もずれているのだ。だったら今まで10分単位で予定を立てて一生懸命行動していたのは、一体なんだったのだろと思う。

そう考えてみると、もともと人間が地球の自転から計算して作った時間など人間の頭の中にしかないのだし、地球も結構いい加減な動きしかしていないのだから、毎日の生活の中で、時間に縛られて生きていく必要もそれほどないのかもしれない。

とりあえず今日は、時間など考えず、時計なども見ず、太陽や月や星の動きを眺めながら、のんびりと過ごしてみるのもいいのではないだろうか。

https://www.nao.ac.jp/faq/a0403.html

どうしてうるう年は4年に一度なの、どうしてあるの

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