NZの入国制限緩和日程発表!!
本日2022年02月03日(木)、NZ首相が記者会見を開きました。主な内容は、今後のニュージーランドの入国制限の緩和についてでした。
【入国制限の緩和日程について】
今後、以下の5つのステップで、ニュージーランドへの入国制限が緩和されます。
<ステップ1>
[ 2月27日午後11時59分から ]
以下の、ワクチン接種完了者は、オーストラリアからニュージーランドに入国することができ、入国後は、自主隔離が求められます。
⁻ NZ国籍または永住権保持者
⁻ 現在ニュージーランドへの入国が認められている人
現在ニュージーランドへの入国が認められている人で、ワクチン接種を完了していない人は、政府管理下での隔離(MIQ)が求められます。
<ステップ2>
[ 3月13日午後11時59分から ]
以下の、ワクチン接種完了者は、世界中のどの国からもニュージーランドに入国することができ、入国後は自主隔離が求められます。
⁻ NZ国籍または永住権保持者
⁻ 現在ニュージーランドへの入国が認められている人
⁻ 技能労働者で、かつ、給与中央値の1.5倍の給与がある人
⁻ ワーキングホリデービザ保持者
⁻ NZ国籍または永住権保持者のパートナーか子どもで、かつ、ビザを保持し、NZのワクチン接種基準を満たしている人。家族が同時に入国する必要はありません。
ワクチン接種を完了していない人、および、NZのワクチン接種基準を満たしていない人は、MIQでの隔離が求められます。
<ステップ3>
[ 4月12日午後11時59分から ]
以下の、ワクチン接種完了者は、世界中のどの国からもニュージーランドに入国することができ、入国後は自主隔離が求められます。
⁻ 現在NZ国外に滞在し、NZ入国時に、引き続き入国条件を満たしているビザを保持している人。
⁻ セメスター2に向けての最大5,000人の留学生
<ステップ4>
[ (遅くても)7月から ]
以下の、ワクチン接種完了者は、世界中のどの国からもニュージーランドに入国することができ、入国後は自主隔離が求められます。
⁻ オーストラリアからのすべての旅行者
⁻ NZ入国にビザが不要な国(visa waiver Countries)のパスポート保持者
⁻ the Accredited Employer Work Visa を保持している人
(日本は、NZ入国時にビザが不要な国の一つです。)
New employer accreditation and work visa
https://www.immigration.govt.nz/employ-migrants/new-employer-accreditation-and-work-visa
<ステップ5>
[ 10月から ]
⁻ ビジタービザ、学生ビザを含む、すべてのカテゴリーのビザ保持者
【自主隔離について】
NZに入国が許可されている「ワクチン接種完了者」のみが、自主隔離ができます。
NZ入国後の自主隔離期間は、現在、NZ国内の感染確認者と同様10日間ですが、NZ国内の自主隔離期間が、たとえば7日間に短縮された場合は、同様に、NZ入国後の自主隔離期間も7日間に短縮されます。
NZ入国者は、抗原検査を3回(最低2回)受けることが求められます。1回目は0/1日目、2回目は5/6日目、3回目はバックアップです。
抗原検査の結果が陽性の場合、PCR検査を受けることが求められます。
全てのステップで、以下のことが求められます。
⁻ (NZ入国直前の)出国前の陰性検査結果
⁻ NZのワクチン接種基準を満たしていること
⁻ 求められるだけの期間の自主隔離
⁻ 自主隔離期間中最低2回の抗原検査の実施と結果開示
以上、本日のNZ首相の会見の情報です。
ここからは、情報の補足と弊社の見解です。
2020年3月からずっと厳しい入国制限が続いていましたが、ようやく入国制限が段階的に緩和されることがほぼ確実になりました。
今日のアナウンスの内容は、昨年8月に発表された入国制限緩和プランをある程度踏襲していますが、今回発表されたステップ4とステップ5が8月のアナウンスと大きく異なります。
今日発表された入国制限緩和プランは、まずは、NZ国内の労働力を確保した上で、その後、観光目的での入国者を迎え入れる、という考え方が根底にあるようです。ステップ2でワーキングホリデービザ保持者が含まれているのはそのためだと思います。
ステップ1とステップ2は、NZ国籍か永住権保持者とその家族を主な対象としていますので、その対象者は限られています。ただし、ステップ2では、ワーキングホリデービザ保持者が含まれていますので、日本からワーキングホリデービザを申請し、取得すれば、ステップ2のタイミングでNZに入国することができます。
ステップ3では、「NZ入国時に、引き続き入国条件を満たしているビザを保持している人」が対象となっています。これは、現在NZで学生ビザを保持していて、一度NZ国外に出国した人も対象になる可能性もあります。もし対象になれば、現在NZで留学を続けている人が一時帰国してまたNZに戻ってくることもできると思います。ただ、「Current offshore temporary visa holders」との記載がありますので、今後確認が必要です。
またステップ3では、「セメスター2に向けての最大5,000人の留学生」が対象となっています。現在日本からオンラインでNZの大学を受講している人も対象となると思います。ただ、人数が限定されていますので、在籍大学を通じて申請をするなどの手続きが必要となってくると思われます。また、「セメスター2」に中学高校のTerm 2 やTerm 3 が含まれるかどうか、詳細はアナウンスされていません。今後の情報に注意が必要です。
ステップ4では、コロナ前と同様に、いわゆるビザなしでの日本からの入国が可能になります。日本から留学生の親御さんやご家族がNZに入国できるようになります。この条件を見ると、3ヵ月間以内の短期留学生も入国可能になるでしょう。ただし、入国後の自主隔離が現時点では求められる予定です。また、ワクチン接種を完了していることが必要です。
ステップ5では、長期の留学生が学生ビザを持って入国することができます。この時点までに、学生ビザの申請、取得を終えている必要があります。
ただ、ステップ4では、いわゆるビザなしで短期留学生も入国できるようになりますので、長期留学を予定している人でも、ビザなしで7月に一旦入国し、その後、ステップ5が始まる10月から長期留学に切り替えて、あるいは一度日本に帰国して、学生ビザを申請、取得する、ということも可能なようにも見えます。
また、7月にいわゆるビザなしでの入国が認められるのに、学生ビザ保持者が10月からしか入国できないのは、NZ国内の感染拡大を防ぐという目的からは整合性を欠くようにも思います。今後の情報に注意が必要です。
ステップ5では、2020年3月以降、新型コロナウイルス感染拡大の影響で設定したすべての入国制限を撤廃し、コロナ以前の状態に戻る、ということです。
今日のアナウンスに伴い、ニュージーランド航空からも、増便のアナウンスが出ています。
オークランド-成田路線の運航について
オークランド-成田路線は、2022年4月以降ニュージーランド政府による入国制限緩和措置*に伴い、徐々に運航便数を増やしていく予定です。
https://www.airnewzealand.jp/nrt-akl-flights-information
しかしながら、今後の新型コロナウイルス感染拡大の状況によっては、基本的な枠組みから、あるいは、細かい部分が、変更になる可能性もゼロではありません。
楽観的な見方をすれば、入国制限の緩和日程が早まったり、それぞれのステップの緩和対象者が拡大されたりする可能性もあります。逆に、場合によっては、日程が後ろにずれたり、対象者が制限される可能性もまだあります。
弊社では、NZ国内の中学高校や大学、ポリテクや専門学校、語学学校を始めとして、エデュケーションニュージーランドなどとコミュニケーションをとりながら、最新で正確な情報を集めて、またみなさまにご提供していきます。
今日のアナウンスは、現在ニュージーランドで滞在する留学生だけではなく、保護者やご家族のみなさま、日本からオンラインで授業を受けている留学生、すでに留学をお申込みいただき日本で入国できる日を待っている方々、そして今後留学をお考えの方々にとっても、重要な内容です。
まださらに詳しい情報が近いうちに出てくると思います。また新しい情報が入りましたら弊社のブログやSNS等でご連絡します。
参考情報には以下のようなものがあります。
<感染者情報>
NZ政府からの新型コロナウイルス関連情報
https://covid19.govt.nz/
COVID-19: Current cases
https://www.health.govt.nz/our-work/diseases-and-conditions/covid-19-novel-coronavirus/covid-19-data-and-statistics/covid-19-current-cases
COVID-19: Contact tracing locations of interest
https://www.health.govt.nz/our-work/diseases-and-conditions/covid-19-novel-coronavirus/covid-19-health-advice-public/contact-tracing-covid-19/covid-19-contact-tracing-locations-interest
Ministry of Health Media releases
https://www.health.govt.nz/news-media/media-releases
<Covid19 対策の新しいフレームワーク情報>
The COVID-19 Protection Framework
https://covid19.govt.nz/traffic-lights/
Traffic light map
https://covid19.govt.nz/traffic-lights/traffic-light-map/
Wear a face mask
https://covid19.govt.nz/prepare-and-stay-safe/keep-up-healthy-habits/wear-a-face-mask/
<ワクチン情報>
COVID-19: Vaccine data
https://www.health.govt.nz/our-work/diseases-and-conditions/covid-19-novel-coronavirus/covid-19-data-and-statistics/covid-19-vaccine-data
<移民局・入国情報>
ニュージーランド移民局等からのCovid-19や入国に関する情報
https://www.immigration.govt.nz/about-us/covid-19
When New Zealand's borders open
https://covid19.govt.nz/international-travel/travel-to-new-zealand/when-new-zealand-borders-open/
New Zealand border entry requirements
https://www.immigration.govt.nz/about-us/covid-19/border-closures-and-exceptions/entry-to-new-zealand/border-entry-requirements
Covid-19 Omicron outbreak: NZ reopens border from February 28, most returnees can self-isolate, no MIQ
https://www.nzherald.co.nz/nz/covid-19-omicron-outbreak-nz-reopens-border-from-february-28-most-returnees-can-self-isolate-no-miq/CMUN2XHWHWMD4V5IRLCCWDWVVY/?utm_campaign=nzh_tw&utm_medium=Social&utm_source=Twitter&utm_campaign=nzh_tw#Echobox=1643840709-1
New vaccination requirement for non-citizen travellers to New Zealand
https://covid19.govt.nz/alert-levels-and-updates/latest-updates/new-vaccination-requirement-for-non-citizen-travellers-to-new-zealand/
<航空便情報>
オークランド-成田路線の運航について
https://www.airnewzealand.jp/resume-nrt-akl-flights-information
ニュージーランド航空のTravel Alert
https://www.airnewzealand.jp/travel-alerts
International travel requirements
https://www.airnewzealand.co.nz/covid19-international-travel#vaccination
<教育関連情報>
COVID-19
Information and advice for students, whanau, and the education sector
https://www.education.govt.nz/covid-19/
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