「三角関数などできなくても生きていける」はほんとうか?
中学や高校の数学の勉強なんて将来役に立たないと、はっきり言う大人がたまにいる。
「大人になってから三角関数なんて使ったことはないけれど、ちゃんと稼いでるし、なんの不自由もなく生きている」と、そんな大人は言う。
私も以前はそう思っていた。中学や高校で習うことのほとんどは大人になってから役に立たない。
でも、最近、ほんとうにそうなのか、と思う。
たとえば、三角関数なんてできなくてもいいのか?中学高校で習う数学など、勉強して身に付ける必要はないのか?
中学生、高校生達は、そんな大人の言うことを信じて、勉強しなくてもほんとうにいいのだろうか?
確かに、自分のことを振り返ってみても、三角関数を毎日使って生活しているわけではないし、中学高校で習う数学の全てを、大人になってから必ず使わなければ生きていけないわけではない。
でもそれは、逆に言えば、中学高校でしっかりと勉強していなかったから、大人になってから使う機会がないだけではないか?もしもっとちゃんと勉強して身に付けていたら、大人になってからそれらを使って、他の仕事についたり、他のチャンスをつかんだり、もっともっと豊かで幸せな生活をしていたのではないのか?
勉強していなかったから使わなかっただけで、勉強していた場合の人生は、違っていたのではないのか。
それを、役に立たないと決めつけることで、やらなかった言い訳をしているのではないのか。
三角関数はどんなものに使えるのか調べてみると、たとえば、ゲームのプログラミングとか、建築の設計などが出てくる。これらのことに興味がないとか、そんな仕事をしたくないと言う人もいるだろうけれど、もし三角関数をきちんと勉強して身に付けていたら、そんな世界に進んでいたかもしれないだろう。
そう考えると、勉強しなかったことで、人生の選択肢を狭めているのではないかと思う。中学や高校の勉強をしっかりとやって、幅広くいろんなことを身に付けている人は、若いうちにもっといろんな選択肢から人生を選んでいるのではないか。
歳をとってから、自分の力不足を痛感することがある。こんなこともできない自分、そんなことも知らない自分、いろんなことを理解できない自分。そんな自分が嫌になる時が誰にでもあるだろう。
そんな時はやはり、もっと勉強しておけばよかったと思うし、今からでももっと勉強しようとも思う。
三角関数は、それを勉強しなかった人にとっては、人生で役に立たない不要なものなのかもしれない。けれど、それを身に付けた人にとっては、人生の選択肢を広げた強力なスキルの一つだったのだ。
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