あなたがそこにいるだけで私は幸せ

中学高校留学生の親御さんとよく話をする。

親御さんは、子どもに、こんな人になってほしい、と考えている。子どもを留学に行かせるのも、その思いの一つの表れだろう。

でも、親御さんといろいろと話をしていて感じるのは、実は、子どもにこうなってほしいというのは、親御さんにとって最も重要なポイントではないということだ。

突き詰めて話をすると、別に、子どもがお金持ちにならなくてもいいし、たくさんの人に好かれなくてもいいし、いわゆるいい生活ができなくてもいい。

実は、親が子どもに望むことなど、ほとんどないのだ。

親御さんと話をしていて感じるのは、親は、ほんとうは、子どもがそこにいてくれるだけで幸せだということだ。目の前にいなくても、どこか遠くにいても、そこに子どもがいるということだけで、幸せを感じる。

そして、さらに突き詰めていくと、子どもが自分の子どもとして産まれてきてくれたことが幸せで、それに感謝して、そしてその奇跡に泣きそうになる。

親は、あなたがそこに存在するだけでいい。親は、あなたが産まれてきてくれたことに心の底から感謝する。

親とはそんなものなのだろうと思う。

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