TOEICは使えない

長期の高校留学生で、卒業後は日本の大学に進学することを考えている人は、TOEICを受験する人が多い。

やはり、日本の大学の、特に帰国子女入試の出願資格に、TOEICの最低基準などが入っていることもその理由の一つだろうし、日本からの留学生やその親御さんの多くが、TOEICは英語の力を示す世界的な基準の一つだと思っていることも、その理由だろう。

でも、例えば、ニュージーランドの大学やポリテクニックに、英語を母語としない留学生が入学申請をする時に、TOEICの結果がいくら高くても、英語の力を示す証明として採用されないことは、あまり知られていない。

ニュージーランドの大学やポリテクニックに、英語を母語としない留学生が入学申請する時には、全ての大学やポリテクに共通の英語の基準が決まっていて、NZQAという国の機関に一覧も掲載されている。

その一覧によると、例えば日本でいう学士レベル(Bachelor/Level 7)のコースに入学するためには、IELTSで6.0、TOEFLのiBTで60、Cambridge Exam(FCE、CAE、CPE)で169などとなっているが、その一覧にTOEICはない。つまり、TOEICでいくらいいポイントを取っていても、ニュージーランドの大学やポリテクニックへの入学申請には使えないのだ。

だから弊社では、ニュージーランドの大学やポリテクニックへの進学を考えている人には、TOEICではなくIELTSの受験を勧めている。

日本にいるとどうしても、英語力を示すにはTOEIC、と考えがちだけれど、TOEICが英語力の証明として使えないところも世界にはあることも覚えておいてほしい。

The Table for Internationally Recognised English Proficiency Outcomes forInternational Students

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