うまく行かないことが起こったとき

短期留学なら「あー、楽しかった!」と、留学生活全てが楽しいことで一杯で帰国する場合も多い。

でも、長期での留学の場合、楽しいことももちろんたくさんあるけれど、そうでないこともある。気が進まないことをやらなければならなかったり、人間関係がうまくいかなかったり、勉強が思うようにはかどらなかったり、ステイ先に不満が出てきたり、怪我をしてしまったり、ホームシックになったり、日本でのやり方が通用しなかったり、先生に怒られたり、いろんなことがある。

そんな時にどうするのかが、長期留学で一番大事なことの一つだと思う。

気が進まないことはやらないとか、うまくいかない人とはつきあわないとか、勉強は最低限だけするとか、ステイ先をすぐに変わるとか、日本に帰って医者に行ったり家族に会ったりするとか、あくまでも自分のやり方を通したりとか、怒った先生を恨むとか、そんなやり方で対処することも、おそらくできるだろう。

でも、気が進まないことでも、それが自分にとって必要であるならうまくいかなくてもやってみるとか、他人の言うことをまずは理解しようと努めるとか、目標取得単位数を設定して取得できるように勉強してみるとか、ホームステイとゆっくりと話をしてみるとか、ニュージーランドの医者に会って治療を受けてみるとか、ホームシックのことを誰かに相談してみるとか、ニュージーランドのやり方はどう違うのか考えてみるとか、先生に怒られた部分を一度反省してみるとか、そんな対処方法もあるだろう。

何かうまくいかないことがあった時、まずそれに正面から対峙してみる。そして、どうすればもっと旨くいくことができるのかを考える。それから、何かいい方法があるのならそれを自分で実行してみる。

留学中うまくいかないことが起こったら、それは自分の力を試したり、自分を成長させたりするいい機会だ。

私達は、留学生達に、留学中の様々な経験を通して成長していただきたいと思っている。だから、留学生達に何かうまくいかないことが起こった時にも、できるだけそこから何かを学んで成長してもらえるようにサポートする。

例えば、うまくいかないことをきちんと正面から見られるよう、何が問題なのかをアドバイスするとか、明らかになった問題に対してどうすることができるのか、どうすべきなのかを一緒に考えるとか、問題解決に向けて行動するときに、行動しやすい環境を作るとか、そんなサポートをする。

それによって、留学生達が、うまくいかないことから簡単に目を背けることをせずに、自分自身で解決方法を考え、自ら行動するチャンスを作ることができると思っている。

留学生一人一人の持っている力はそれぞれ違うので、こんなタイミングでこんなアドバイスをすれば必ずうまくいく、というマニュアルはない。けれど、なにかうまくいかないことが留学生に起こったときに、私達も真剣に一緒になって向き合うことで、前に進みながら解決できる方法が見つかると思うし、その経験を通して、留学生達も成長すると思うのだ。

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