右を見て左を見てもう一度右を見る
ニュージーランドの運転は、左側通行の右側ハンドルなので、日本と同じだ。だから、運転していてもほとんど違和感がない。
以前は、右折優先という世界でも珍しいルールがあったけれど、数年前になくなった。また、ラウンドアバウトは日本で運転している方にはなじみがないけれど、最近は日本でも導入されているようで、全く初めて、という感じでもなくなってきている。
ただたまに運転していて、「あれっ?」と思うことがある。
こちらが直進しているときに、左の細い道から信号のない交差点を右折してくる車があるのだけれど、そのドライバーが、左側を見ていることだ。こちらは50キロ以上のスピードで直進しようとしている。左側から右にウインカーを出して車が出てくる。でもドライバーはこちらを見ていない。
「こっちに気づいているのかな?」といつも思う。
私が子どもの頃、日本で横断歩道を歩いて渡るときは「右を見て、左を見て、もう一度右を見て」そして手を挙げて渡りましょう、と教わった。はっきりとは覚えていないけれど、日本の運転免許を取るときにも、同じように教えられたように思う。
それに従えば、直進車から見て左の細い道から車で右折しようとするドライバーは、最後は右を見ている。でも、ニュージーランドでは、左を見ている人が多い。
「右を見て、左を見て、もう一度右を見る」というのは、日本だけなのだろうか。それとも、私たちの世代だけで、今では日本でもやっていないのだろうか。ひょとしたら、同じ世代でも地域によって違っていたのだろうか。最後に左を見るのと右を見るのとでは、どちらが安全なのだろうか。
左側から右折してくる車を見るたびに、そんなことを考える。
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