18歳の決断

日本でもニュージーランドでも、18歳になると将来の進路に大きな決断を迫られる。

高校卒業後、就職するとすればどんな職に就くのか、また進学するとすれば、大学に行くのか専門学校か、何を学ぶのか。あるいは夢を追いかけて何か別のことをするのか。18歳の高校生は、人生において最も大きな決断をするといってもいいだろう。

弊社の高校留学生とは、ニュージーランドの高校の最終学年Year 13 の前年Year 12 の時に、卒業後の進路について話をする機会を持つことにしている。長期の高校留学生達は11月下旬から翌年の1月末までは夏休みで日本に一時帰国するので、Year 13 が始まる前に日本のご家族と将来について話をしてもらうためだ。そしてYear 13 が始まったらもう一度将来について話をして、卒業後の進路を確認し、その希望進路に合わせて勉強や準備を進めていく。

例えば、ニュージーランドの高校を卒業後に、ニュージーランドの大学やポリテクニック、専門学校に入学を希望する場合は、Year 11 の時から計画を立てて科目選択をして、単位をこつこつと取得していかなければならない。日本のような大学入学試験が行われない代わりに、高校の時に取得した単位や成績で大学やポリテクニックに入学申請をするシステムだ。だから、希望の大学の希望の学部の入学基準に沿った科目で、最低限度の単位と成績を取得している必要があり、長期的な計画が必要だ。

ただ、留学生でも現地学生でも、また、日本の高校3年生でも同じなのは、卒業すれば高校生活とは何か別のことをしなければならない、ということだ。アルバイトかもしれないし、大学かもしれないし、さらなる留学かもしれないし、全く別のことかもしれない。でも、高校生活とは違う生活を新たに始めることに変わりはない。

しかし、18歳になったからといって、全ての人がやりたいことが見つかるわけではもちろんない。Year 12 の時に「卒業後はこんなことがしたい」と言っていた留学生も、Year 13 になった時点でそれが変わっていることもあるし、まだまだ迷っていることもある。

そりゃそうだと思う。18歳だから必ず進路を決めなさいと言われて、考えても考えてもやりたいことが見つからない人もいるだろう。一体自分は将来何がしたいのか。高校を卒業したら、どこでどんな生活をしたいのか。人生の大きな決断なだけに、日々いろいろと考えても、なかなか結論は出ないだろう。

でもそれでもいいのかもしれない。将来についていろいろと考えるということは、今までの自分を振り返り、今置かれている状況を把握し、将来の自分をイメージし、家族のことを考え、社会のことを考えることが求められる。そんな機会を18歳の時に持つことは、将来きっと役に立つだろう。

だから、Year 12やYear 13 の留学生は、将来の進路について、最新の正しい情報を自分で収集し、その中から興味のあることを見つける作業を進める中で、自分と自分を取り巻く周囲についても、いろいろと考えるのがいいだろう。

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