いろんなことがスムーズに行かない
ニュージーランドで仕事をしたり、日常生活を送っていたりすると、今でもたまに驚くことが起こる。
先日、新しく留学を始めた高校留学生何人かと一緒に、銀行に新規口座を開設しに行った。銀行のスタッフの勧めで、何年か前から高校留学生は二つの口座を開設している。一つは普段キャッシュカードが使える口座、もう一つは日本から親御さんに送金して頂くような大きなお金を入れておく、学生がキャッシュカードでアクセスできない口座だ。この二つの口座を持つことで、留学生達がお金を使いすぎることを防ぐこともできるし、送金額やタイミングを親御さんがコントロールすることもできる。
土曜日に銀行に行って、それぞれの学生が銀行口座を二つずつ開設し、銀行の人からそれぞれの口座番号を教えてもらい、親御さんに連絡をした。
火曜日、銀行の口座開設をしてくれた人から電話があり、一人の学生の一つの口座開設に間違いがあり、口座番号が変わるので連絡します、とのことだった。よく聞くと、開設する時に一つの口座の種類を間違えたので、その口座をキャンセルして正しい口座を開くので、口座番号が変わる、とのことだ。
でも、その留学生が口座を開設したのはみんなの一番後で、他の留学生達はちゃんと口座を開設できていた。だから、おそらく銀行の人が入力する時に何か単純な操作の間違いがあったのだろう。
みんな同じように同じ種類の新規口座を二つずつ開設したのにもかかわらず、一番最後に手続きをした学生の二つ目の口座だけ種類が違っていた、というのは、どうも考えにくいのだけれど、これがニュージーランドでは起こり得る。
銀行から電話があったときは日本ではまだ早朝の時間だったけれど、急いで親御さんに連絡をして、了解を頂いた。
日本ではスムーズに行くことが、ニュージーランドではうまくいかないことも多い。後から間違いがわかったり、長い時間待たされたり、いろんなことが起こる。その全てに対して、「責任者出せ!」などとクレームを言っていても、結局は自分で処理をしなければならない。だから、最初からそんなものだと思って暮らしていくしかない。
「ニュージーランドでは、なかなかスムーズに行かないことも多いね。」と私が言うと、留学生の一人が「そうですねぇ。でも僕はこういうのも好きですよ。」と言った。私は少しうれしかった。
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