NZの学校教育の救済措置
昨日、ニュージーランド教育相が、日本の高校1年生から3年生の学年にあたる、Year 11からYear 13の生徒が履修する、NCEAの単位取得の軽減についてアナウンスをした。
これは、今年2020年に、新型コロナウイルスの感染拡大によって学校が約2ヶ月間休校し、オンライン授業は行われていたものの、例年通りの授業が受講できなかったことに対する救済措置だ。従って、対象は今年の取得単位のみに限られる。もちろん留学生も対象となる。
基本には、今回の休校によって生徒が不利益を被ることができるだけないようにする、という考え方がある。例年と比較してできるだけフェアな状態にするということだろう。
それによると、まずは、生徒が5単位を取得するごとに1単位プラスで取得することができる。たとえば10単位取得すれば12単位取得したことになる。ただし、Level 2 とLevel 3 は最大8単位加算まで、Level 1 は最大10単位加算までだ。
また、UE(University Entrance)と呼ばれる、ニュージーランドの大学入学最低基準のための単位取得については、NCEAの指定科目3科目でそれぞれ14単位以上が求められていたのが12単位以上と、1科目あたり2単位少なくなる。ただし、UEのその他の単位取得基準は変わらず求められる。
さらに、Level 別のMerit や Excellence Award は、例年50単位以上だったのが46単位以上と、4単位少なくなり、科目ごとのAward は、14単位から12単位に軽減される。たとえば、Level 3 で46単位以上をMerit以上で取得すればLevel 3 のMerit Endorsment が取得できるし、English の科目で12単位以上をExcelence で取得すればEnlgish のExcelllence Endorsment が取得できる。
これに先立ち、11月6日から始まる予定だったNCEAのExternal Exam (全国統一試験)が10日間遅れて11月16日からスタートすることが決まっている。10日遅れでは足りないという意見もあるけれど、スタートを遅らせると最終日も後にずれて12月9日になるので、これが限界だろう。
新型コロナウイルスの感染拡大で、どの国でも、医療や経済とともに、学校教育も大きな影響を受けた。ニュージーランドでは幸いなことに、感染拡大は迅速かつ確実に押さえ込まれているけれど、それにともなって、学校教育に対する政府からの救済措置も、具体的に出てきている。
単位取得などの情報は、必ず第一次情報をご自身でご確認ください。
COVID-19: NCEA and University Entrance changes for 2020
Further changes to NCEA and University Entrance address COVID-19 impact
Extra NCEA credits to help students after Covid-19 disruptions
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