クライストチャーチの銃撃事件から一週間
クライストチャーチの銃撃事件から今日で一週間になる。
クライストチャーチの学校や留学生からの話を聞くと、すでに多くの人達は日常の生活に戻っているようだ。ただ、やはり、事件のインパクトはとても大きい。
精神的に大きなトラウマを経験した人も多いし、テレビや新聞、ネットでは、連日関連のニュースが報道されている。
そしてそれらのニュースは、事件の詳細ももちろんあるけれど、どちらかと言えば、これからのニュージーランドに関する前向きなニュースが多いように思う。
ニュージーランドの首相の議会でのすばらしいスピーチでは、犯人の名前は今後一切呼ばないと宣言。また昨日は、より厳しい銃規制の法律の施行が決定した。
オールブラックスの選手で自身もムスリムのSonny Bill Williams 選手は、スーパーラグビーの所属チームの試合を休んでクライストチャーチに移動し、ムスリムコミュニティのサポートをしている。
クライストチャーチで巡回にあたる武装した警察官の中には、花を身に付けて警備に当たっている人達もいる。普段よりも重武装した警察官を見た市民が、恐怖や不安を感じないようにという配慮だ。
クライストチャーチだけではなく、ニュージーランド各地では、高校生をはじめとしてたくさんの人達が集会を開き、犠牲になった方々に祈りを捧げている。
この一週間の国のリーダー達やニュージーランドの人々の行動や言動を見ていると、先日のこのブログでも書いたけれど、この国はこれからも大丈夫だ、と強く感じる。
多くの言語を話す民族や異なる国籍を持つ人達が一緒に暮らし、多くの宗教を信じる人達がいる、ダイバーシティの国ニュージーランド。そこで暮らす人達は、様々な違いをお互いに受け入れ、それぞれをリスペクトして、一つの国を作って行く。
そんな雰囲気が、この一週間でさらに醸成されたように感じる。
事件から一週間の今日3月22日金曜日。午後1時32分からニュージーランド各地で2分間の黙祷が行われる。
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