NZのYear 7の宿題がおもしろい
今年は9月23日にニュージーランドで国政選挙が行われた。それに合わせて、弊社のYear 7 の留学生のクラスで、8月中旬に面白い宿題が出された。
その宿題は、9月23日(土)の選挙の前日までに提出が求められていた。実に6週間に渡って取り組む宿題だ。
最終的に9月22日(金)までに、以下の課題について提出することが求められていた。
「あなたが支持する政党と候補者を一つずつ選んで、その理由を述べなさい。理由は必ず、支持した政党の公約を各自が評価したものに基づいていること。途中の過程をワークブックに記載していくこと。」
いきなりこの課題だけ与えられても難しいので、段階を追った小さな課題も設定されている。
一番目は8つの政党をピックアップして、それぞれの党首が誰かを調べ、公約を少なくとも一つ書くことだ。
また、以下のYouTube動画を見た後、「選挙」「国会」「候補者」「政府」「MMP」などの単語について自分で説明をするという課題もある。
あるいは、前回2014年の国政選挙の結果情報のサイトから指定された統計情報をダウンロードして、その統計情報からわかることを5つ挙げる。
他にも、選挙に関する特定の言葉の穴埋め問題などもあって、一つ一つの小さな課題をこなしていく過程で、最後の大きな課題を考える基礎情報が身につくようになっている。
宿題なので、ほとんどは放課後に家に帰ってから取り組むけれど、もちろん一人ではできない部分も大きいので、ステイ先のホストマザーに聞いたり、日本の親御さんにアドバイスを求めたりすることも必要だ。また、学校がリストアップした情報以外に、各自でネットで検索をして情報を集める必要もある。
この宿題のいいところは、実際の選挙に合わせて出されたところだ。各自が調べている政党の公約や、候補者などについて、毎日のように新聞やテレビで報道されるし、街を歩いていても、選挙ポスターがいたるところに貼られているし、支持者が看板を持って街を歩いていたりする。
そんな環境の中で、自分も選挙について情報を集め、最終的にどの政党と候補者に投票するかを考えるのは、現実感が大きく自分も実際に参加している気持ちにもなり、子どもにとってはエキサイティングな経験だ。
ニュージーランドの選挙権は日本と同じ18歳以上だけれど、日本の小学6年生の年齢からこんな宿題に取り組んでいると、数年後には主体的に投票行動ができるようになるだろう。
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2018年が皆様にとってすばらしい一年になることを祈っております。楽しいクリスマス、お正月をお過ごしください。
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