世界的な傾向なのかもしれないが、ニュージーランドでも物価が予想以上のスピードで上がっている。特に乳製品は、２０％～最大８０％以上値上がりしたそうだ。
そして、今議論されているのは、食料品にかかる消費税の問題だ。世界的に見て、食料品にも他の製品と同じ消費税率をかけているのは、ニュージーランドや日本など少数の国だけらしい。そこで、食料品の消費税率を下げることが検討されている。

ニュージーランドの消費税率は、１２．５％。スーパーマーケットで９０ドルの食料品を買った場合、そのうち１０ドルが消費税ということになる。食料品は生活する上で必ず誰もが購入しなければならないものなので、その税率が変化すると、特に低所得者層には大きな影響を与える。

ガソリン価格が１リットルあたり２ドルに届こうとしている現在、消費税にもメスを入れることになるのか、それとも、所得税減税などの方策がとられるのか。今年は国政選挙もあるので、その動きに注目したい。