ガラパゴスがいつか世界標準になる

日本は随所にガラパゴスな部分があると言われる。

ガラケーなどはその代表だろう。すでにガラケーのガラがガラパゴスのガラだということを知らない人がいるくらい、ガラケーはガラパゴスの代表として定着している。

私も年に2回、高校留学個人相談会の実施で日本に滞在するけれど、いつもニュージーランドとの違いを感じる。でも、日本が他の国と違う部分があるのを全て、「日本はガラパゴス」と言ってしまうのもどうかと思う。

確かに、日本の人々の行動や考え方、使っている道具や売っているもの、教育やビジネスの中など、世界中で日本にしかないものがたくさんあるだろう。そしてそれらの中には、日本独自の発展の仕方をしてきたものも多いに違いない。

でもそれは、日本の独自文化と呼べるものもあるし、日本以外世界のどこにもないことさえ気がつかないものもある。

そんなものをことさら「ガラパゴス」と呼んで、いかにも世界から取り残されているような印象を与える必要もないだろうと思う。

日本に滞在するたびに、日本っていい所だと感じる。清潔で、人々も親切で、外食も安く、安全で、サービスもよくて、しかも快適だ。もちろんあれっと感じるところはあるけれど、総合的にみればこれほど過ごしやすい国もあまりないだろうと思う。

だから、日本の人達が「ガラパゴス」と呼ぶものであっても、日本独自のものとして誇りを持ってそのまま独自に発展させていくのもいいと思う。何もかも、世界標準を気にして、それに合わせる必要はない。

もっと言えば、日本独自で持っているものをずっと大切にして、それらを世界に誇れるように育てていくのがいいだろう。そうすれば、ガラパゴスと言われている日本独自のものに世界が注目し、それが世界標準になる日も来るかもしれない。

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