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留学生ブログを引用して、せっかく自分で留学に来たのだから、留学中は自分で前向きに行動すべきだ、と昨日のブログで書いた。引用したそのブログの記事を書いたのは、20代の女性のワーキングホリデーメーカーだが、年齢やビザの種類に限らず、基本的には留学中は自分で前向きに行動すべきだと思う。

でもそうは言っても、留学は、しんどくて逃げ出したいこともある。ホームシックにもなるだろうし、深い孤独も感じるだろう。予期せぬことも起こるに違いない。特に、高校留学生など10代の若い留学生は、まだ経験が少ない分、いろんな意味で留学中に受けるショックも大きいし、落ち込む度合いも激しい。だから、留学中は自分で前向きに行動すべきだ、と言うのは簡単だが、実際には非常に難しい。

けれど、長期の高校留学生を見ていると、ほとんどの留学生はいろんなしんどいことがあっても、最終的には自分の足で前向きに、一歩一歩進んでいっている。いつもそんな彼ら彼女らを見ていて、本当にすごいと思う。

私たちの仕事は、そんな留学生達がしんどくて逃げ出したい気持ちになったときに、一緒にいて、少しでも自分で前向きに進んでいこうという気持ちになってもらい、そして実際に自分の足で、一歩でも前に進んでもらうことだ。つまり、私ができることは、話をゆっくりと聞いて、ほんの少しのアドバイスを与え、進むべき方向を示すという、小さなことでしかない。自分達の力のなさを感じることも多いし、想像以上に時間もかかる。

そして、高校留学生を遠く日本から見守る親御さん達には、いつも感謝している。少しずつ前向きに一歩ずつ自分の足で進んでいこうとしている、息子さん娘さん達を、じっと遠くから見守っていらっしゃるからだ。高校留学生の場合、落ち込んだり、ホームシックになったりしたときに、本人はもちろんだが、日本の親御さんの力が必要だ。日本の親御さん達は、息子さん娘さんたちに伝えたいことも山ほどあるだろうし、ニュージーランドに行って実際に手を差し伸べたいと思うこともあるだろう。でも、留学生自身が自分で前向きに行動することがとても大切であることを考え、じっと日本で見守っていらっしゃる。それには頭が下がる思いだ。そして、私たち現場の人間を信頼してある程度までは任せていただいていることに、本当に感謝している。ありがとうございます。

今日も、何人かの高校留学生達が進路の相談に来た。留学後の進路は、人生の大きな岐路だ。私達が彼らにできることは、話を聞いて、正確な情報を与え、ほんの少しのアドバイスをして、考える方法を教えることだ。実際に考えて、選択して、行動するのは、彼らだ。

だからこそ、彼らのことを心から応援している。

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