私はこんなキャラだから

今はどうなのかよくわからないけれど、以前日本では、「あの人はこういうキャラだから」などと、他人のことを表現していた。

中には、「私は○○なキャラなんだ」と自分のことを言う人もいたようだ。

そして一旦それぞれのキャラが決まったら、ずっとそれを演じ続けなければいけない。少しでもキャラと違う行動や言動を取れば、「そんなキャラだったっけ?」などと言われる。

あまり深いつきあいでなければ、ある程度キャラを決めておけば人間関係もうまくいくのかもしれない。でも、いつでもどこでも誰とでも、決められたキャラでつきあっていると、息苦しくなってくることも出てくるだろう。

たまには、他人のキャラに全然違う部分があることを受け入れてもいいし、自分の違うキャラを普通に見せてもいいのではないか。そもそも「私はこんなキャラだから」ということ自体が、キャラなのだ。

特に、留学に来る人は、日本にいたときの自分の「キャラ」なんて全く気にせずに、新しい場所で新しい自分を作り上げていくのがいい。もっと言えば、今まで日本ではできなかったことや苦手だったことにも挑戦し、自分でも気付かなかった自分の力やスキル、性格を発見することも、留学生活の一つの楽しみだと思う。

これから留学に来る人は、「私はこんなキャラだから」などと言うのはやめて、新しい自分を作る気持ちで日本を出発してみてはどうだろうか。

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