パソコン売り場の女性
先日ロトルアのショップでノートパソコンを見ていたら、店員さんが話かけてきてくれた。ニュージーランドはどこでもそうだろうけれど、店に入って商品を見ていても店員さんが話しかけてくれるところは、日本ほど多くはない。
ふと見るとその店員さんはおそらく70代の年齢の女性で、段ボール箱を両手に抱えていた。私が、そのパソコンに入っているソフトやパソコン自体の性能、おまけでついてくると書いてあるものの内容などについて質問すると、その場でてきぱきと答えてくれた。その上、「これにはケースがついているんだけれど、それを探して持ってくるわ」と言って倉庫に入っていって、5分後に「これこれ、これがついてくるのよ」と持って来てくれた。
日本のパソコン売り場で70代の女性がいらっしゃることはおそらく珍しいと思う。その上、ソフトについてもハードについても、そして付属品についても、どんな質問にも正確にてきぱきと答えてくれたのには、失礼ながら驚いた。自分が働いている店の商品については何でも知っている、という自信のようなものを彼女から感じた。まさに、プロフェッショナルだ。
ニュージーランドでは、求人、採用をするときに、年齢や性別や人種などを基準に採用を決定してはいけないという法律がある。それは、機会の平等を守るという精神から来ているのだけれど、実際に、年齢や性別や人種にかかわらず、その道のプロとして働いている人を目の当たりにすると、その精神がニュージーランド社会に行き渡っていることを実感する。
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