ネットは全てを教えてくれるか
起きてから寝るまで、あるいは寝てからもずっとスマホがそばにある生活では、何かあればすぐにネットで検索できる。
最近では、日本語の意味や英単語までネットで調べる。さらに、計算式を入れると答えが出てきたり、スポーツのトレーニング方法もネットで調べることができるし、学校の講義も無料で公開されていたりする。まさに魔法の箱のようなものだ。
何でもネットで調べることが当たり前になると、辞書や辞典はほとんど触らなくなるし、図書館に行って調べ物をすることも極端に少なくなる。また、知らないことを他人に聞いたり、専門としている人に尋ねたりすることもなくなる。
そうなるとだんだん「ネットの情報で事足りる」と思うようになって、「ネットで調べれば全てのことがわかる」と思ってしまう。
でもそれは間違いだろう。
ネットがない時代と比べると、情報収集や調べ物ははるかに早く簡単になったけれど、ネットの中に何もかもあるわけでもないし、ネットが全てを教えてくれるわけでもない。また、自分が触れた情報が、最新で正確なものかどうかもわからない。
ネットで調べれば大丈夫、あるいは、ネットで調べたから大丈夫、というのは、ほんとうにそうなのか。一度考えてみるべきだろう。
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