テレビのない時代
日本では最近テレビの視聴率が低くなってきたという話を聞く。人々がインターネットなどに使う時間が増え、その分テレビを観る時間が減ったことなどが原因だともいう。
そして、家電の中でも王様と言われてきたテレビ自体が売れなくなってきているという話も聞く。日本の電機メーカーが多大な投資をしてテレビ工場を作っても、テレビが売れないので工場の閉鎖も余儀なくされているらしい。
確かに、私が子どもの頃と比べると、家でテレビ番組を観る時間は確実に減っている。まあ、ニュージーランドでは日本ほど面白い番組が少ないという事情もあるが、それにしても子どもの頃よりもテレビを観なくなった。
私が物心ついた頃には既に家にはテレビがあった。その時代から長い間テレビはお茶の間の中心にデンと置かれていた。おそらく今でも、リビングにテレビがないというお宅は少ないだろう。でも、リビングに置かれているテレビを家族そろってよく観ている、という家は年々少なくなってきているのではないか。
もう少し時間が経てば、リビングに大きなテレビが1つだけある家庭は少なくなるのかもしれない。そしていつか、それは20年後か50年後かわからないけれど、「昔の人は、リビングに大きなテレビを1つ置いて、放送される番組をみんなで一緒に観ていたんだよ。」と言われる時代も来るのだろう。
テレビのない時代。それが現実となる日は、そう遠くはないのかもしれない。
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