新規銀行口座開設
新しく到着した留学生と一緒に、銀行口座の開設に行ってきた。
銀行口座の新規開設は、直接窓口に行って「今から新規口座開設をしたいのですが」と言っても、できないことはない。でも、「少しお待ちください」と長く待たされた挙句に「今日は担当者が忙しいので後日来てください」と言われたりする可能性も、ニュージーランドではあるので、必ず事前にアポイントを取っていく。
昨日は香港からの移民の女性バンカーが担当してくれた。以前にも高校留学生が何人か口座開設でお世話になっているのだが、彼女はとてもてきぱきと仕事が早くて正確だ。
新規口座開設には、通常は1時間程度かかる。まず、様々な種類の口座から、学生に適した口座を選ぶのだが、バンカーの方がいくつかの口座の内容を説明してくれて、そこから選ぶことになる。若い留学生の中には日本で銀行口座を持ったことがない人も多いので、口座の種類と言われても何のことだかわからない人もいる。だから、弊社のスタッフは単なる通訳としてではなくて、銀行口座とはどんなものなのか、という説明も、バンカーと学生の間に立ってすることになる。この口座選択に説明時間を含めて10分から15分程度かかる。
口座を選んだら、バンカーの方がコンピュータを操作して口座を開いてくれる。それにはあまり時間はかからない。15分程度で完了だ。口座開設後は、確認の書類に学生本人がサインをしなければならない。書類の説明も弊社スタッフがきちんと目の前で行うようにしている。
口座ができたら、ほとんどの留学生はインターネットバンキングをセットアップする。インターネットバンキングは、口座の出納状況がオンラインで見られたり、口座振込みや振り替えがクリック一つでできる。とても便利だ。留学生の中には口座を2つ開設して、一つは毎日使う口座、もう一つは大きなお金を入れておく利息がつくセービングの口座にして、通常使う口座にお金が少なくなれば、セービング口座からインターネットバンキングでお金を動かす、という学生もいる。
インターネットバンキングをセットアップするには、まずテレフォンバンキングをセットアップしなければならない。留学生はテレフォンバンキングはほとんど使わないので、これはどうにかならないかといつも思うのだが、システム上必要なようだ。テレフォンバンキングをセットアップするときには、4桁のPIN番号が必要だ。それをバンカーの指示に従って、電話で入力する。
それが終わったら、コンピュータを使って、インターネットバンキングをセットアップする。それには、ログイン番号とパスワードが必要だ。パスワードは、8文字以上16文字以内で、数字とアルファベットが必ず一つずつ入っているもの、と言われる。とても重要なパスワードなのだが、普段パスワードの設定などあまりしたことがない若い留学生にとっては、どんなパスワードにすればいいのかさっぱりわからない人も多い。だから、私が留学生と口座開設に行くときには、事前にこんなパスワードが必要なのであらかじめ考えておくように、と伝えておく。インターネットバンキングのセットアップが終わったら、バンカーのコンピュータで一度試しにログインしてみる。テレフォンバンキングとインターネットバンキングのセットアップに15分から20分かかる。
その後は、キャッシュカードのPIN番号の設定が残っている。ニュージーランドでは、キャッシュカードでほとんどのお店でキャッシュレスで買物ができる。だから、キャッシュカードのPIN番号もとても大切だ。キャッシュカードのPIN番号は、窓口に行って操作する。それに約10分。
これで、全ての口座開設が完了だ。昨日のバンカーの女性はてきぱきと仕事をこなしてくれたので、45分で終了した。すばらしい。
現地口座を開設したら、いよいよ現地での生活が始まる、という感じがするようだ。最初はみんな日本円に何でも換算して買物をしているが、しばらくするとニュージーランドドルでの感覚に慣れてくる。そして、「これで10ドルなら安い」とか「あれで5ドルもする」などという感覚になってくるから不思議だ。長くいる留学生なら、日本に一時帰国したときに日本円をニュージーランドドルに換算して買物をしてしまう人もいるようだ。
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