女子高校ラグビーの試合を観に行った

7月にこのブログで、日本人女子高校生が、ベイオブプレンティ地域の高校ラグビー選抜選手に選ばれたことを書いた。

そのときにも書いたけれど、日本からの女子留学生が、ニュージーランドの地域の代表選手に選ばれることは、とてもすごいことだ。しかもそのときには、the initial training squadの30名の一人として選ばれていたのだけれど、その後何回かの試合を経て、正式に25名の選抜メンバーにも選ばれた。まだ日本の高校2年生でしかも留学1年半なので、快挙と言ってもいい。

その日本人女子高校生の試合、ベイオブプレンティ女子高校選抜 対 カウンティーズマヌカウ女子高校選抜の試合を、先日ロトルアガールズハイスクールまで観に行った。

ニュージーランドには現在26の地域のラグビーユニオンがあり、それぞれがプロのチームを持っている。そして、地域のラグビーユニオンが、それぞれの地域の女子高校生の代表チームを作り、この時期に地域代表チーム同士で試合が行われる。だから、例えばベイオブプレンティの地域のプロチームであるスティーマーズのユニフォームと、ベイオブプレンティ地域の女子高校代表チームのユニフォームは同じデザインで、青と黄色の縞模様だ。

試合は、ベイオブプレンティ女子高校代表チームのハカから始まった。オールブラックスのハカは有名だけれど、ニュージーランドでは女子もハカをやることがある。男子のハカに比べるとややおとなしい感じだ。日本人女子高校生も一生懸命ハカをやっていた。

最初のトライはカウンティーズマヌカウが取って、勢いを感じさせたが、その後ベイオブプレンティが続けてトライ。得点差をどんどん広げていった。そして最後にはベイオブプレンティが圧勝。地元ファンも大喜びだった。

試合後に、日本人女子高校生に話を聞くと、試合は勝ったけれど自分ではあまりできがよくなかったようで、険しい表情をしていた。チームが圧勝の試合の後でも、自己分析をしっかりとできる精神力はすばらしいと思う。

日本でも、特に東京オリンピックが決まった後、女子ラグビーにも注目が集まっているようだが、まだまだ日本では女子高校生が出場できる試合は限られている。でも、ニュージーランドでは地域の代表に選ばれたら半年間ほどは毎週試合があるし、レベルの高い選手の中でもまれることができる。日本ではできないすばらしい経験だと思う。

後2~3試合ほどが予定されているようだが、最後まで貴重な経験を楽しんでほしい。

キックオフNZのSNS