多様性を受け入れるのはとても難しい
多様性を声高に叫ぶのなら、そこには「受け入れる」という態度がセットでなければいけないということは、以前からこのブログでも何度か書いてきた。
でも、多様性は大事ですということが頭でわかっていても、実際に目の前にある多様性を受け入れるということは、とても難しい。
例えば、チームで動いているときに、一人遅れてきた人をどう扱うのか。
集合時間は必ず守らなければならないから、チームのリーダーがその人を叱責して、次から絶対に遅刻しないようにと注意をする方法もあるだろう。この方法を取るチームも多いに違いない。
でも、多様性と受け入れるという両方を念頭に置くのであれば、例えば、その遅れてきた人にはもっと優先されることがあったのではないだろうか、ということもあわせて考えてみる必要もあるだろう。
特にその人が、他のチームのメンバーと違う文化的バックグラウンドを持っていたり、違う生活習慣を持っていたり、何か他の人と違う事情があったりするときには、遅れてくる理由があって、その理由をチーム全体で認めて、受け入れることも必要になってくる。
その人がその人なりに優先することを、他のチームメイトがどのようにどこまで受け入れるのか。
そんなことも、多様性と受け入れるをセットで考えて実行する1つの例だろう。
いやいやそんなことまで考えていては、チームとして規律を持って動くことができなくなってしまう、という人もいるかもしれない。
確かに、チームとして動くときには、チームとして同じ方向を向いて、同じタイミングで、同じ内容で、規律を持って進んでいくことがとても大切だ。
でも、チームのメンバー一人ひとりは違う人間で、違うバックグラウンドがあり、それぞれ違う事情を抱えている。
チーム全体が持つ同じ部分と、それぞれのメンバーが抱える違う部分を、どのようにどこまで認めて受け入れるのか。それが、多様性と受け入れるをセットで考えて実行するということなのだと思う。
だからまず最初は、チームとして同じ方向を向いているのだから、一人ひとりの異なる事情など全く認められないという態度ではなく、もしかすると、一人ひとりのチームのメンバーには、それぞれ異なる事情があって、チームとして進んでいく同じ方向に同じタイミングで同じ内容で進んでいくことが難しいこともあるかもしれない、と考えてみる。
その想像力を持つところから始めてみるのもいいのではないだろうか。
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