昨日、ベイオブプレンティ地方の、女子高校ラグビー大会の決勝戦が、ロトルアガールズハイスクールで行われた。決勝戦のカードは、ロトルアガールズハイスクール対ファカタネハイスクールだった。

ファカタネハイスクールは昨年優勝した強豪高校で、リーグ戦の初戦ではロトルアガールズハイスクールが負けている相手だ。

両チームとも、試合前からものすごく気合が入っている、と思っていたら、ロトルアガールズハイスクールの選手達は、すごくリラックスしていて、笑顔も見られた。笑顔というよりも、ニコニコしている、と言った方がいいくらい、みんな楽しそうに試合前の円陣を組んでいた。でもよく見ると、それぞれの選手の目は真剣だった。

試合開始直後にいきなりファカタネハイスクールがトライを決め、嫌な雰囲気が流れたのだが、その後ロトルアガールズハイスクールもトライを連続して決めて、前半を１２対１２の同点で折り返した。

そして後半、ロトルアガールズハイスクールが敵陣でボールを回すがなかなかトライに結びつかない。でも、ファカタネが必死で守る中、こぼれたボールをロトルアガールズハイスクールの選手が拾ってトライ。ホームゲームだけあって観客も多く、かなり盛り上がった。

その後はロトルアガールズハイスクールが後半に合計３トライを決めて、そのまま逃げ切り、優勝を飾った。

これで、ロトルアガールズハイスクールは、2012年のベイオブプレンティ地方の女子高校チームのチャンピオンになった。日本人女子高校生も、まだ１年生ながら果敢にタックルに行き、必死でボールを追っていた。

そして、昨日、ベイオブプレンティ地方の女子高校選抜選手も発表されたのだが、その中に、日本人女子留学生の名前も入っていた。高校１年生でまだ留学を初めて６ヶ月だ。その彼女が、ニュージーランドの一つの地方の高校選抜選手に選ばれたのだ。これは本当にすごいことだ。

実は、昨年まで３年間、ロトルアガールズハイスクールでラグビー高校留学をしていた日本人女子留学生も、高校１年生のときと高校３年生のときに、同じベイオブプレンティ地方の女子高校選抜選手に選ばれている。

そして今年、高校１年生でロトルアガールズハイスクールでラグビー留学をしている日本人女子高校生は、彼女の妹だ。つまり、姉妹でニュージーランドのベイオブプレンティ地方の女子高校選抜選手に選ばれた、ということだ。これはおそらく、日本ラグビー史上初めてのことだと思う。快挙だ。ひょっとしたら、日本の高校スポーツ史上に残る出来事かもしれない。

ロトルアガールズハイスクールのラグビー部の皆さん、優勝おめでとうございます！そして、ベイオブプレンティ地方の高校選抜に選ばれた皆さん、まだこれから試合がありますが、そこでもいいプレーをしてください。応援しています。

そして、日本人女子ラグビー高校留学生も、今年のシーズンがまだ続きます。怪我のないように、思いっきり楽しんでください。応援しています！