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昨日5月11日にNZ首相が記者会見をして、5月14日からアラートレベルがLevel 2 になることが発表された。

新型コロナウイルスの感染拡大によって、3月26日にアラートレベルがLevel 4になりロックダウンが始まった。その後、4月28日にはLevel 3 に下がって、Takeaway やデリバリーの飲食店もはじまり、 一部の児童生徒を対象に学校も再開した。けれど、Level 3 での生活はそれまでとあまり変わらず、ロックダウン状態が続いていた。

でも5月14日にアラートレベルが下がり、約50日続くロックダウンがようやく解除される。

Level 2 の原則は「Play it safe」だ。「自分も含めてすべての人が新型コロナウイルスに感染していることを前提に、安全を最優先に行動する。」というような意味だと思う。

Level 2になると、ビジネスや学校は再開され、博物館やショッピングモールやフードコートもオープンし、マーケットも開催される。 ロックダウンのときとは生活が大きく変わる。

ただし、街の中や学校や職場では フィジカルディスタンスを十分にとることが求められる。また基本的に、10人以上の集会は現時点では禁止されている。 だからたとえば、友達と10人以内でなら一緒に遊ぶことができるし、パーティーなどもできるけれど、10人を超える人数でレストランに行ったり、外で遊んだりすることはできない。

レストランやカフェなどは、同時に100人以上を入店させることができないので、たとえば10人のグループなら最大10組が入店できることになる。もちろんそれぞれのグループは距離を置いて座る。

また、飲食店や学校などでは、コンタクトトレーシング、誰がいつどこで誰と会っているのかを記録することも求められる。だからおそらく飲食店に入店する時には、名前や連絡先を伝える必要があるだろうし、保護者が学校の敷地内に入る時には事前のアポイントが求められ、校内の移動もある程度制限されることになるだろう。

Level 2 での行動について政府から細かい指針が出されているけれど、すべてのビジネスが再開され、学校も開くので、それまでの「政府のコントロール下にある段階」から、「各自がよく考えて行動することが求められる段階」に入ると言える。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐのは、ニュージーランド国内にいるひとりひとりの行動にかかってくるのだ。

誰もが新型コロナウイルスに感染している可能性があることを前提にして、今までよりも人々の交流が激しくなるのだから、どこかでまた感染が拡大したり、クラスターが出たりすることが十分予想できる。Level 2 の行動基準はそれを前提とした内容になっている。だから原則も「Play it safe」なのだ。

一度に集まれる最大10人という人数は、2週間後に見直されることになっている。アラートレベルはLevel 2のまま、しばらくは様子を見ながらこの人数を拡大していき、最終的には100人程度まで許容されるのではないかと思う。

その後、新型コロナウイルスの感染拡大が抑えられ、かつコントロールされていると判断されるなら、さらにアラートレベルは下がるだろう。

Level 2 になると、プロラグビーのスーパーラグビーが、ニュージーランド国内の5チームによって、6月13日から再開される予定だ。 やはり、国内のスポーツや文化活動がトップレベルで再開されるのは、ニュージーランドの人達に大きな影響を与えると思う。楽しみにしている人も多い。

保育園から大学まで、学校は5月18日から再開される。50日以上ずっと家にいた子ども達も、やっと学校で友達に会うことができる。

来週からまたニュージーランドの人たちの生活は大きく変わる。なんとかこのまま感染拡大が抑えられ、アラートレベルがさらに下がっていくことを期待している。