日本でラグビーワールドカップが開催されているので、過去にないくらいたくさんの日本からの情報がニュージーランドに流れてくる。

日本は秋分、ニュージーランドは春分の今頃は、日本のほうが少しまだ気温が高い。ネットやテレビなどを見ていると、ワールドカップを観戦される方は半袖が多いようだけれど、ニュージーランドは朝晩は暖房が必要な日もまだある。

南半球で暮していると、北半球との季節の違いを感じる。そして、「北」と「南」の言葉の感覚の違いを感じることも多い。

ニュージーランドで家を借りたり買ったりするときは、北向きの家がいい。太陽は東から上って、北を通って、西に沈む。

ニュージーランドの北の方に位置するオークランドのほうが、南にあるダニーデンよりも暖かい。

ニュージーランドでは、北風は暖かく、南風は冷たい。ダニーデンやクイーンズタウンの人は、「南極から冷たい風が吹いてくる」と言う。

日本では「北」は寒いイメージだし、なんとなく暗いイメージだ。演歌でも、「北の宿」とか「北国の春」とか「北酒場」とか、そんなタイトルの歌は、「明るくて、暖かくて、陽気で、イケイケ！」というイメージとは真逆だろう。

でもニュージーランドで「北の宿」というと、「みんなで泊って、一日中ビーチに行って、サーフィンやろう！」というイメージだ。手編みのセーターなど着るわけもない。

１１月２日まで続くラグビーワールドカップ。日本からの映像はこれからどんどん秋になっていくのだろう。桜が満開のニュージーランドからみていると、季節感の違いを強く感じる。

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