キャッシュレス社会になってきているけれど

2~3年前までは、日本はキャッシュレス化が遅れていると言われていたけれど、ここ1~2年でずいぶん進んだように感じる。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、いろんなところでキャッシュレスが導入されているのだろう。

ニュージーランドではもうずいぶん前からキャッシュをほとんど使わない生活だ。留学生でも現地口座を開くと、EFTPOSと呼ばれるキャッシュカードで買い物ができるし、最近はそのカードにデビット機能もついたものが増えてきたので、オンラインでも使える。

だから、ニュージーランドで暮らしていると、留学生を含めて現金をATMでおろすということはまずしないし、お店で現金で買い物をするということもほとんどない。さらに最近はGoogle PayやApple Payが使えるお店も増えてきて、カードさえ持たない人もいる。

ニュージーランドから日本に来ると、キャッシュレス化が進んできているとは言え、やはりまだキャッシュを持っていないとどうにもならない場面にであう。

日本のキャッシュレス化は、Suicaなどの「交通系ICカード」というのだろうか、それらやまた、電子マネーと呼ばれているようなカードにチャージをして使うものも普及しているようだから、クレジットカードやキャッシュカード、デビットカードで直接買い物をするニュージーランドとは少し違うように思う。それも海外から来た人達が戸惑うところだ。

例えば、Suicaなどは、電車だけではなく買い物もできるとことが多いので、使える店がどんどん増えればとても便利だろう。

ただ、私が知る限りでは、交通系のICカードにクレジットカードで簡単にチャージできる機能はあまりないようだ。

先日、スマートEXという、新幹線のチケットをオンラインで購入できて、しかも交通系ICカードで改札を通ることができるシステムを使ってみた。

スマートEXであらかじめ登録しておくと、オンライン購入時にクレジットカード決済が使え、しかもSuicaやIcocaなどのカードで改札を通って新幹線に乗車できる。つまり、クレジットカード決済でICカードが使える。

しかし、クレジットカードでの通常のICカードへのチャージは、このシステムでは使えないのだ。せっかくクレジットカードとICカードをコネクトしているのに、追加のチャージができないのはなぜなのだろう。よくわからない。

その上、交通系のICカードに、駅の券売機などでチャージをする時には、クレジットカードは使えない。

だから、キャッシュレスと言いながら、どこかで現金が必要になる。これは、海外から来た短期滞在者には、とても不便だ。

キャッシュレスで乗車するために、現金でICカードにあらかじめチャージをしなければならない。その為には、銀行口座を持たない海外からの短期滞在者は、自分が持っている海外のクレジットカードか何かを使って、日本のATMで一旦現金を日本円でおろす必要がある。普段現金をほとんど使わない人達からすると、不思議なシステムだ。

来年の今頃はラグビーのワールドカップが全国で行われている。その時までに、キャッシュを一切使うことなく電車に乗れるシステムができていると、とてもスムーズだと思う。

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