ニュージーランドの失業率
ニュージーランドの失業率は、2009年12月の統計で7.3%。これは前年同時期よりも2.6%増えている。
今は仕事を探している人がたくさんいる。求人を出すと仕事によっては10人や20人ではなく、100人単位で応募が来ることもあるだろう。その応募に対して一つ一つ対処する担当者の仕事量も大きいと思う。
ニュージーランドでは、基本的には、性別、年齢、民族、国籍、宗教などを採用の判断材料にすることは法律で禁じられている。だから、面接で生年月日を聞かれることもないし、履歴書に性別を書かなくても問題はない。
求人はほとんどの場合、ポジションごとに行なわれる。例えば、ある会社のマーケティングマネージャーを募集とか、会計士のアシスタントを募集とかだ。そして、採用の判断は、そのポジションに応じた相当の資格と経験を持っているかどうか、という点が大きな材料になる。だから、マネージャーのポジションなどは大学を卒業したての若い人よりも、当然、就労経験の長い人の方が採用され易い。
求人の多くは、求人先がジョブ・ディスクリプションと呼ばれる仕事内容の詳細を用意している。そこには、最低限必要な経験や資格、または、あればアドバンテージになる経験や資格などが書かれてあることも多い。大きなビジネスになると、ジョブ・ディスクリプションをサイトからダウンロードして読むこともできる。それを読んで、最低限の資格と経験がない人は、応募しても採用されることはほとんどないだろう。逆に、資格や経験がほとんど不問の場合は、応募者が多くなることが予想される。
給料も、基本的にはポジションに対していくら、と会社によって決まっている。ある会社のマーケティングマネージャーならいくら、アドミニストレーションならいくら、と決まっている。
採用の判断材料の多くは経験と資格で、年齢は原則として関係ないからこそ、キャリアを積んでさらにいい条件を求めて転職、ということが可能になる。
留学のお問い合わせで、私はもう40歳ですが、ニュージーランドの専門学校を卒業してから仕事はあるのでしょうか、というご質問をいただくことがある。40歳であれ、50歳であれ、応募するポジションに相当する経験と資格があれば、採用される可能性はある。逆に言えば、40歳でも経験や資格が少なければ、選択の幅が狭くなる。だから、ニュージーランドでは、子育てが一段落した頃にまた専門学校や大学に通い、資格を取るという人が多い。そこからでも就職して自分の力を発揮できるチャンスがある、ということだ。
失業率が高くなってさらにポリテクの入学者が増えた。それは、資格をとって求職に生かそうと考えている人が多いからだ。
ニュージーランドで仕事を探そうと考えている方、永住を目指している方などは、求職の時資格と経験が重要だ。ニュージーランドのポリテクや専門学校で資格を取る、というのも一つの方法だと思う。
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