どうしてもネガティブなことを想像してしまう
留学生を日本から見守る親御さんは、やはりとても心配だ。
今はSNSもあり日本から直接連絡が取れるし、弊社で定期的に留学生と話をして日本の親御さんにご報告をしているけれど、それでも親御さんの心配が全てなくなるわけではない。
逆に今は、直接留学している子どもと連絡が取れるからこそ心配が増えることもあるかもしれない。子どもも高校生にもなってくると、留学生活で起こったこと全てをそのまま親御さんに素直に報告することはないし、留学生自身の視点で話をする。また、何か必要なものを日本から送ってほしい時は頻繁に連絡をするけれど、それ以外はほとんど連絡をしない、という高校留学生も多い。
LINEのやりとりでも、親御さんがいろいろと聞きたいことや言いたいことを何行も書いても、それに対して子どもは、「はい」「大丈夫」「まあまあ」くらいしか返してこないこともあると聞く。
だから弊社では、留学生が親御さんに直接連絡をするのとはまた少し違う視点から見たそれぞれの留学生について、ご報告できればとも思っている。そのために、学校の先生やラグビーのコーチ、ホームステイファミリーなどを話をして、いろんな視点からご報告をする。
それでも24時間ずっとつきっきりで留学生を見ている特定の人は残念ながらいない状態なので、親御さんとしては自宅から日本の高校に通っているのと同じように子どもの情報を知ることは難しい。
そうすると、親御さんは、どうしても悪いことを想像してしまうこともあるようだ。
元気だと本人は言っているけれど、もしかしたらどこか体調が悪いのではないだろうか。勉強をやっているとのことだけれど、それほど集中してやっていないのではないだろうか。友達と仲良くしていると報告はあるけれど、誰かにいじめられているのではないだろうか。ラグビーのトレーニングをしていると本人は言うけれど、ちゃんと自分を追い込むところまでやっていないのではないだろうか。などと考えてしまう。
今までにたくさんの留学生をお預かりして、たくさんの親御さんとやりとりをしてきたけれど、多くの親御さんがどうしてもネガティブなことを想像して、心配を募らせていらっしゃる。「うちの子は、勉強もスポーツも最善を尽くして頑張って、友達とも仲良くし、体調管理も自分で万全に行って、留学生活何もかも順調にいっていると確信している」などとおっしゃる親御さんはまれだ。
日本から見守る親御さんはとてもご心配だと思う。皆さん同じだ。その親御さんのご心配をできるだけ軽減するためにも、弊社では本人はもちろん、学校やステイ先、関係者にも話を聞いて、いろんな視点からの情報をご報告するようにしている。また、親御さんからのメッセージを本人や関係者に伝えて、情報を共有しながら留学生をサポートするようにしている。
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