できない理由
何かうまくいかないことがあれば、その理由を考える。
そのときに、理由を自分以外に求めてしまうことがよくある。例えば、テストの結果が悪かったときに、「友達に誘われて仕方なく遊びに行ったから」とか「先生の教え方が悪いから」とか「そもそも勉強をする意味がわからない」などと考える。あるいは、仕事がうまくいかないときに、「上司の指示の出し方が悪い」とか「今のポジションでは力を発揮できない」とか「日本の景気が落ち込んでいる」など、周囲の影響で悪い結果になってしまったと、ついつい考える。
確かに、試験前に遊びに誘う友達もいるだろうし、教え方のうまくない先生もいるだろう。また、勉強する意味があるのだろうかと考えてしまうこともある。また、的確な指示を出せない上司もいるだろうし、不本意な異動もあるだろう。また、日本の景気もなかなか上向かない。
でも、友達に誘われても断ることもできるし、わからないことは先生に質問したり自分で調べたりもできる。また、勉強する意味を考える前にテスト勉強をすることもできる。また、上司の指示通りに動きながらもっといい結果を出すこともできるだろうし、与えられたポジションで最大の力を発揮する方法もあるだろう。また、景気が悪くても結果を出している人や企業もある。
何かうまくいかないことがあったとき、その理由を周囲に求めることは簡単だ。できない理由など、探せばいくらでも見つけることができる。逆に、あの時友達の誘いを自分で断ることができた、後で自分で調べることができた、とりあえずテスト勉強を始めることができた、など、その理由を自分に求めることは自分の行動を批判することになるので、なかなか難しい。
できない理由を考えるとき、ほんとうにそれが理由だったのか、振り返ってもう一度考えてみるのもいいだろう。
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