卒業後の就職について

ニュージーランドのポリテク留学や専門学校留学へのお問合せの中で、卒業後の就職についてのお問合せをいただくことがある。
「ニュージーランドでディプロマやバチェラーなどのある程度の高い資格を取っていれば、比較的ニュージーランドでの就職は有利だと聞きました。でも、私は日本ですでに長年働いていて、年齢のことを考えると就職先が見つかるのかどうかわかりません。実際はどうなんでしょうか」という質問だ。

ニュージーランドでは、原則として、性別、年齢、民族、宗教などによって就職の際に選別することは、法律で禁じられている。採用する会社によっては、履歴書やアプリケーションフォームに年齢を記載することを求めない会社もある。また、就職の際の面接では、年齢や宗教、民族などについて質問することも原則としてはできないことになっているし、そういう質問に対してアプライする人も回答する必要はないことになっている。したがって、求人広告などでも、正当な理由がない限り、性別、年齢、民族などを限定した求人内容を掲載できない。例えば、カフェのウエイティングスタッフで「女性に限る」あるいは「ウエイトレス募集」とか、スポーツインストラクターで「年齢40歳以下」などの求人広告は出せない。それらの募集は、ほとんどの場合性別や年齢によって採用を差別している、とみなされる。実際の求人広告も、特定の性別や年齢に限定した求人内容はまず見られない。基本的に誰でもアプライできる。

しかし実際は、年齢や性別に限らず、履歴書の名前が日本名ということが、書類選考で落とされる時の理由に、実際にはなることもあるという人もいる。ただ、書類選考で不採用になる本当の理由が何なのか、それは不採用を決定した会社の担当者にしか実際にはわからない。したがって、名前をみて不採用になったというのも、うわさの域を出ない。ただ現実には、日本からポリテクや専門学校に留学して、その後ニュージーランドでの就職を目指す場合、例えばDiploma以上の資格を取得できれば、就職する際には、同程度の資格を持たないニュージーランドの人と比べると、採用される可能性は比較的高くなると思うが、同程度の資格を持つニュージーランドシチズンと比べると、ニュージーランドの人が採用されることが多くなるのかもしれない。

だから、ニュージーランドでポリテクや専門学校に留学して資格を取り、その後ニュージーランドでの就職を目指すのであれば、できるだけ高い資格をいい成績で取得し、その資格に関連した職務経験を持つ、ということが大切だと思う。現在の移民法では、取得資格によっては、卒業後12ヶ月間のオープンワークパーミットが取得できる。このワークパーミットをできるだけ生かすことも重要だと思う。

逆に言えば、資格も経験も持たない人が、ニュージーランドでワークビザを取得することは、今は難しくなってきていると思う。永住権取得を目指してポリテクや専門学校に留学したいという人も増えてきている。長い道のりだし、移民法も急に変わることもあるが、正確なそして最新の情報を集めて、一つ一つ進んでいけば、いつかきっと目標に到達する日がくると私は思う。

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