英語で夢を見る

先日、高校留学3年目の留学生と話をしているとき、彼がこう言った。

「最近、英語で夢を見るんですよ。日本の友達も夢に出てくるんですけれど、その友達もなぜか英語で話をしているんです。」
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彼は、中学校のときは学校の英語の成績はあまりよくなかった。ニュージーランドに来たときも全く英語が話せなかった。でもそれから約2年半で英語で夢を見るまでになった。

英語で夢を見るということは、おそらく普段から英語で物事を考えているのだと思う。日本で生まれ育って、日本語を母語としている人は、なんとなくボーっと考え事をしているときも、実は日本語で考えている。「おなか減ったなー」とか「この週末は何して遊ぼうか」とか頭の中で考えているときも、使っているのは日本語だ。決して「I'm hungry」という文章は頭の中にない。言葉として頭に浮かぶのは「お・な・か・減・っ・た・な・ー」という日本語だ。

その高校留学生のように、英語で夢をみるくらいになってくると、おそらく普段から英語で「I'm hungry」と考えているのだと思う。ここまでくると、英語で会話すること自体には大きな問題はないだろう。後は、状況に応じて英語を使い分けるとか、単語力を増やすとか、読み書きをしっかりできるようになるとか、持っている英語力をよりブラッシュアップしていくという段階だ。

高校留学に来る学生で、最初から英語がペラペラな人はほとんどいない。みんな、全くわからないところから始める。そして、いくつかの壁を越えて、2~3年したら、英語で夢をみるところまでレベルが上がる。

留学を控えて緊張している中学、高校生もたくさんいるだろう。特に英語のことは心配だと思う。でも、日本で考えているほど実際には大きな問題はない。積極的に、そして、笑顔で入っていけば、必ず受け入れてくれる。

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