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「ことばにのせて 全国学生俳句英訳秀句選 日航財団編」を読んだ。下は幼稚園、保育園児から上は大学院生まで、こどもたちや学生が詠んだ俳句とその英訳集だ。

思ったよりも、自然に触れて何かを感じた句が多かった。ナナフシ、入道雲、コスモス、芋ほり、桜、赤とんぼ、紫陽花、おにやんま、朝顔などのことばがたくさんの句に登場する。今の日本では、ナナフシにであったり、芋ほりをしたり、赤とんぼやおにやんまを見かけたりするこどもたちは極端に減っているのかと思っていたが、意外に、こどもたちはそういった自然に触れる機会があるのだろうかとも思う。

俳句のしかも秀句選なので、そういったことばが入った句が掲載されているだけで、実際に一般的には自然と触れ合う機会は減っているのかもしれない。でも、この句集を読む限りでは、まだまだ日本でも虫や土や野菜や草花と触れ合いながら育っているこどもたちもたくさんいるのではないか、と感じる。

俳句と言うと、一見とっつきにくいイメージがあるが、こういう本を入り口として入っていくと、案外俳句の面白さもわかるのかもしれない。