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ニュージーランドで暮らすようになって12年が過ぎ、13年目に入った。
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12年前からニュージーランドは大きく変わったとも言えるし、あまり変わっていないとも言える。

先週末から、ネイピアとヘイスティングスに行ってきた。ネイピアに行くのもひさしぶりだし、ヘイスティングスは初めてだ。ネイピアとヘイスティングスはワイナリーがたくさんあることでも有名な、海の街だ。日照時間も長く、ワインつくりには適している。ネイピアの町並みは以前と比べてあまり変わっていないように思えた。でも、一つ気になることがあって、それは、ニュージーランドのどの街にも、同じ大型チェーン店やフランチャイズ店がどんどんできていて、個人で経営している店が少なくなっていることだ。ネイピアやヘイスティングスも例外ではない。

今や、オークランドやクライストチャーチ、ウエリントンなどの大きな都市に限らず、ロトルアやタウポ、タウランガ、そして、ネイピアなどの比較的小さな町にも、マクドナルド、KFC、レベルスポーツ、ブリスコーズ、ファーマーズ、ウエアハウスなどの大型店が、同じ店構えで建っている。その店だけを見ると、オークランドなのかネイピアなのか全くわからない。中で売っているものもほとんど同じだ。

おそらくこの傾向はこれから先どんどん続いていくだろう。そのうち、街の中心から車で少し走ったところには、どの街にもショッピングモールのようなものができて、その中には、どの街にも同じ大型チェーン店やフランチャイズ店が立ち並び、全国で同じものが売られることになるのだろう。

ビジネスや消費者の視点から考えると決して悪いことではない。でも、ニュージーランドのそれぞれの街の個性ある町並みを残し、個人経営の店もそれぞれの特徴を出してそれぞれの街でしか手に入らないようなものを売ってほしいとも思う。クオリティの高いものを安くどの街でも手に入れたいという消費者の欲求とは矛盾した感情だとは思うが、このままどの街も同じような町並みになってしまうのかと思うと、少し寂しい気もする。