海外で就職する日本の若者が増えてきた
今日、日本語のビジネス関係のサイトを見ていると、海外で就職する日本の若者が増えてきた、という記事があった。
その記事によると、2008年の外務省の統計で、海外の長期滞在者のうち、企業関係者は1年間で約1300人減っているが、自由業関係者はおよそ2000人増え、また、永住者は約2万1500人も増加し、36万人を突破している、ということだ。理由は、日本の景気低迷で日本での就職事情が冷え込んでいるので、海外での就職に目を向けそして実行する若者が増えているという。
例として、ヨーロッパですし職人として働く人、アジアにある日本のコールセンターで働く人、ニュージーランドでソフトウエアエンジニアで働く人などが挙げられている。
ちょうど13年前、ニュージーランドに移住するために私が当時務めていた職場を退職するとき、少し年上の先輩にこう言われた。
「君達の世代は、いい意味で軽い。私の世代だと、海外に移住するという選択肢は選ばないだろう。」
確かに、私よりも上の世代から見れば、私の行動と選択は軽い印象を与えたかもしれない。
それから13年。海外で就職を考え実行する若者が増えているという。私の先輩の言葉を借りれば、さらにいい意味で軽くなってきていると言えるかもしれない。
でも、今の20代の人は、日本以外で長期間暮らすということと、例えば東京に住んでいる人が北海道に引っ越すということに、どのくらいの違いを感じているのだろうか。ひょっとしたら、東京から北海道に移り住むくらいの感覚で、日本を出てニュージーランドに移住してきているのかもしれない、と思う。軽いとかそんな基準ではなくて、当然の一つの選択肢として、海外で就職するという道がある。ニュージーランドにいる20代の日本の若者を見て、そう感じることがある。
特にこれから、日本にいても英語でのコミュニケーションに困らない若い人々もたくさん出てくるだろう。また、高校留学をして、英語力と異文化に対する接し方を身につけて日本に帰国する人も増えてくるだろう。そういう人たちが、将来の日本に対して、経済的にあるいは精神的に豊かな生活ができないと感じた時、日本を出て海外で暮らすという選択肢を簡単に選ぶ。そういう時代がすぐそこまで来ているようにも思う。
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