少し前の話だが、日本から高校生のグループがロトルアの高校に到着したとき、私は学校でみんなを出迎えた。彼らは、空港のあるオークランドから大型バスに乗ってロトルアまでやってきた。
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オークランドからロトルアまでのバスは、１号線から２号線を通って、さらに２７号線と５号線を走ってロトルアまで約３時間かけて来る。天気がいいときは、羊や牛など、美しい景色を、時速100キロで走っているバスの車窓から眺めることができる。

彼らが高校に到着してホームステイファミリーの到着を待っている間、学生と話しをしていたら、一人が私にこう聞いた。

「ここは、こうそくはないのですか？」

私は、こう答えた。

「高速はあるけれど、全部無料だよ。」

その学生はしばし絶句していた。彼が聞きたかったのは、「この学校には校則はないのですか？」ということだった。私はてっきり、長時間バスに乗ってきた後だったので、「ここの国は高速道路はないのですか？」という質問だと思い込んだのだった。

少し考えてみれば、留学にきた高校生が高速道路よりも、学校の校則に興味を持つのはあたりまえなことはすぐわかる。今、こうやって書いていても、すごく恥ずかしい。