10年後、20年後の自分
留学生と話をすると、どうしても留学後はどうするのか、という話になる。特に、高校留学生は卒業後、ニュージーランドに残って大学や専門学校に行くのか、それとも日本に帰るのか、という大きな選択がまず目の前にある。そこから決めなければならない。
その目の前の選択肢を選ぶときに、では将来どうするのか、というところがポイントになってくる。例えば、高校留学後大学に進学して、その後どうするのかということだ。
でも16歳や17歳の留学生に、22歳とか25歳の時の自分を想像しろと言っても、難しい。ましてやニュージーランドで留学しているときに、住む国や環境が大きく変わった後のことを考えろというのはなかなか無理がある。
自分が高校生の時のことを振り返ってみても、25歳などといえばものすごく年寄りだと思っていたし、ましてや40歳を過ぎた自分がこの世の中に存在するということが全く想像できなかった。十代の時はせいぜい3年先くらいしか思い描けないのだろうと思う。
でも、高校留学の期間は決まっているので、その後のことは考えなければならない。その後のことを考えるためには、将来のことを考える必要がある。だから、無理やりにでも自分がやりたいことや興味のなることを探さなければならない。
しかし、それは決して悪いことではなくて、この時期にいろいろと考えることはいい経験になるし、そこから何かが始まるかもしれない。また、自分がぼんやりと考えていることが少しは具体的な形になることもあるだろう。
今興味のあることが10年後、20年後もずっと興味があるとは限らない。だから、仕事として大学卒業後に始めたことでも、30歳になっても必ずずっとやり続けなければならないと考える必要はないと思う。そんな先のことなどわからない。世界がどうなっているのかもわからないのに、自分の仕事のことなどわからないのも当然だろう。
だから、自分は将来何がしたいと、「今」どう思っているのか、ということだけで十分だと思う。それ以上考え出すと、結論はなかなかでないし、例え将来これがやりたい、という結論が見つかっても、10年後、そして20年後もそれをやっているかどうかは全くわからない。
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