ニュージーランドの子育て環境
1月の初めに、ロトルアの友人に次女が誕生した。
その友人は、私がニュージーランドに移住してきた頃に一緒に働いていた人で、当時はまだ18歳だったが、今では結婚して子どもが二人いる。
ニュージーランドでは、出産費用は基本的には国が負担してくれる。妊娠がわかったらすぐにミッドワイフに会いに行き、妊娠中はミッドワイフが定期的にチェックをしてくれて、出産時には子どもを取り上げてくれ、また、生後しばらくは家に来て様子を見てくれる。その後は、プランケットという組織からプランケットナースが家庭を訪問し、赤ん坊と母親の両方のケアをしてくれる。それらに対しては、母親がお金を支払う必要はない。だから、子どもを生むことに関しては、経済的な心配は比較的少なく、安心して子どもを生むことができる。
その友人は、予定では1月7日頃に帝王切開で出産する予定だったが、1月3日に自然に生まれた。ただ、予定よりも少し早かったので、ロトルアの病院ではなく、車で1時間半のハミルトンの病院で出産したという。生まれそうだ、となってから救急車で1時間半、ハミルトンまで行ってそこで生んだらしい。「移動中はしんどかったよー」と後で笑顔で話してくれた。
先日日本に行って感じたことだが、ロトルアでは日本よりも、赤ん坊や小さな子どもを街でよく見かける。母親がバギーを押してのんびりと買い物をしたり、芝生でくつろいだりしている。日本では、週末に街に出かけても、ロトルアほど小さな子どもを見かけなかった。私が行った場所が子ども向けではなかったのかもしれないが、それにしても子どもの姿をあまり見なかったように思う。
ニュージーランドは2~3年前はベビーブームだった。ひょっとしたら今でも続いているのかもしれない。だから、新しい保育所がいくつかできた。保育所費用も、小学校に上がるまでは週に20時間までは国が負担してくれる。20時間を越えると自己負担になるが、週に40時間利用するとして半額になる、ということだ。家庭の負担はかなり軽くなる。
ニュージーランドは子どもを生み、育てるには、すごくいい環境が整っていると思う。
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