ニュージーランド現地無料留学エージェント

私は、基本的には人の批判はしないと決めている。たとえ誰かが私のことをひどく攻撃したり、ものすごく批判したりしていたとしても、その人に対してこちらも批判をするということもしない。

これは言うのは簡単だが、実行するのは非常に難しい。なぜなら、私は誰かをよく批判したくなるからだ。あいつは悪いやつだとか、あの店は気に入らないとか、こんな世の中間違っているとか、妻のあのいいぐさはなんだとか、そういうことをいつも感じながら生きている。

でもだからといって、「あいつ」や「あの店」や「世の中」やましてや「妻」を実際に批判することはしないでおこうと思っている。なぜなら、それらを批判しても状況は決してよくならないし、批判をした結果は必ず自分にも返ってくることを知っているからだ。

人を批判するのはとても簡単だ。気に入らないことがあれば、人を批判すると気分がすっきりすることもあるだろう。でも、それだけでは状況は何も変わらない上に、自分が人を批判した、という事実だけが残る。

例えば、AさんがBさんを批判している時、それを見ているCさんの視点ではどう見えるだろうか。Aさんの意図するところはひょっとしたら、「Bさんが批判されている」とCさんに思ってほしいのかもしれない。でも現実は、「Aさんが誰かを批判している」としか見られないことも多い。それが続くと、Aさんは誰かを批判する人だ、ということにもなりかねない。周りの人からすると、次は誰が批判されるのだろう、と思ってしまう。

つまり、誰かを批判している人は、周囲の人からの信頼を失うことがある、ということだ。その上状況が変わらないのであれば、何故人を批判する必要があるのだろうか。気分は少しすっきりするかもしれないが、失うものははるかに大きい。

留学生も、留学スタート時は人や周りを批判する学生もいる。ホームステイが悪い。学校が何もしてくれない。エージェントのサポートがよくない。周りの友達が嫌なことをする。ニュージーランドはつまらない。などだ。よく聞いてみると、確かにその留学生にとっては、例えばホームステイ先の行動が理解できなかったり、それによって傷ついたり、ステイ先と合わなかったりもする。だから留学生がステイ先を批判する気持ちはよく理解できる。でも、ホームステイが悪い、と批判しているだけでは何も変わらない。その状況が気に入らないのであれば、自分で行動を起こさないといけない。

状況を変える方法は3つある。一つは、ホームステイ先と話をして、ステイ先の人に行動や考え方を変えてもらう。もう一つは、ホームステイ先の行動を理解して自分が行動を変えて周りに合わせてみる。最後は、ステイ先を批判したままホームステイを変更する。

一つ目と二つ目の方法をとる場合は、どちらにしても、ホームステイ先の人たちがどうしてそのような行動を取るのか、どうしてそのような判断をするのかをよく聞いて、そして自分はそれらにどう対処できるのかを考えることが必要だ。問題はもしかしたら、ニュージーランドと日本の文化の違いを留学生自身が理解していないことから生じているのかもしれない。また、もしかしたら、そのファミリー独特の考えがあるのかもしれない。また、そのファミリーの特定の人の性格によるのかもしれない。

留学においては、まずは自分から周囲を理解しようと努めることが必要だと思う。なぜなら、文化や習慣の異なる国で暮らし始めた限りは、その国の状況や人々を理解しようとするのは、留学に限らず、異国で暮らす人がやらなければならないことだからだ。相手を理解しようとせずに、単に日本の感覚、日本の基準で人を批判する、ということは避けたほうがいい。もう少し言えば、異なる文化やバックグラウンドを持つ人々を理解しようと努力したり、異なる文化や考えを持つ人々のことを考えたりする経験をするために、留学に来ているのだ。

そしてもしも三つ目の方法、ステイ先を批判したままホームステイを変更する、という方法を選ぶのなら、それは異国の文化や人々を理解したり、違いをよく考えたりするチャンスを失うことを意味するだろう。言い換えればそれは、留学に来ている目的の大きな部分をなくしてしまうことだ。すごくもったいないし、できるだけ避けなければならないと思う。そして、この三つ目の方法を選んだ人は得てして、その後もステイ先の批判を延々と続ける。なぜなら、自分が異国の文化や人々を理解したり考えたりすること、また自分が行動を起こすことを放棄したということを、認めたくないからだ。つまり、自分の行為、自分の選択を正当化するために人を批判する。相手を理解しようとせずにステイ先を出た人は、ホームステイをすぐに出たのはステイ先が悪かったからだ、といつまでも言い続ける。

何度もこのブログでも書いたが、留学中は楽しいことももちろんたくさんあるが、しんどいこと、つらいこと、カルチャーショック、ホームシックになることもあるだろう。そのときに、結局は自分で考え、自分で理解し、自分で行動するべきなのだと思う。そうしないと、自分を正当化するために、いつまでも周囲を悪者にして批判し続けなければならなくなるだろう。

人を批判するのはとても簡単だ。でも、それだけでは状況は何も変わらない。しんどくても、つらくても、ホームシックでも、そして、妻のいいぐさが気に入らなくても、まずは自分で相手を理解し、相手のことを考え、そして自分で行動しなければならないのだ。