あいた時間に何をするか

高校留学生の中には、ラグビーや勉強に打ち込んでいる人たちもたくさんいる。また、ニュージーランドに留学に来てから、いろんなことを始めた学生もいる。

以前にも書いたが、ニュージーランドに留学に来てしばらくすると、多くの留学生は時間がたくさんあることに気づく。ニュージーランドは日本よりも時間を潰す、例えば携帯電話とか、コンビニとか、ファーストフード店とか、ゲームセンターとか、そういったものが少ないし、ホームステイや寮の生活は決まりも多く、自由に一人で過ごせる時間も少ない。

留学生達はしばらくは暇だ、と言っているが、時間が経つとそれぞれがそれぞれの過ごし方を見つける。

ある留学生は、朝早く起きて学校に持っていく自分のランチを毎日作るようになった。またある留学生は、ホームステイファミリーにお菓子を焼いて振舞うようになった。またある留学生は、日本の本を読むようになった。その他、英語の勉強をするようになった人、ギターの練習をするようになった人、ジムに通うようになった人、洗濯や掃除を自分でやるようになった人など、もし日本にいたらやらなかったであろうことに、みんなどんどん手をつける。

確かに、学校の勉強も大切だし、受験勉強も重要だ。でも、普段の生活の中で空いた時間に、自分から進んで手をつけたものは、習得も早いだろうし、やっていて楽しいだろうと思う。そして、10代や20代の時に自分から手をつけたものは、将来必ず役に立つときがやってくると思う。

実は、誰かに言われてやることよりも、時間が空いたからという理由で自分からやり始めたことのほうが、大切で重要なのではないか、とも思う。社会に出たら、知識や思考能力があることも重要だが、料理ができたり、お菓子が作れたり、楽器が演奏できたり、本をたくさん読んでいたり、掃除や洗濯ができたり、そういうことも同じくらい、あるいはそういうことのほうが、実生活では大切なことのように思う。

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