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5歳の娘が通う小学校に行く機会があった。6学年の全校生徒が300人余りという比較的小さな学校だ。

先日、クロスカントリーという中距離競争を観に行った。各学年男女別に学校のグラウンドを一周する。小学1年生は1キロ弱程度の距離だ。よーいドンで20人くらいの集団が同時に走り出すが、距離が長くアップダウンもあるので、途中で歩く生徒もたくさんいる。

クロスカントリーの後は、全校生徒が集まって軽くクールダウンをしていた。音楽をかけて、先生と何人かの生徒が前で体を動かす。ほとんどの生徒は一緒に体を動かすのだが、何人かは座ったり、壁にもたれたりしながらそれを見ていた。

みんな同じことをしなさい、という日本の教育を受けてきた私などは、そんな生徒達を見ると、「ちゃんと同じように体を動かしなさい」とつい注意したくなる。でも先生は、座ったり壁にもたれたりしている生徒に注意はしない。試しに壁にもたれている1年生の女の子に、一緒にクールダウンの体操をしないの?と聞いてみた。彼女は私の目をしっかりと見つめて「私は今これはしたくないの」と言った。したくないからといってしないわけにはいかないだろう、と私は思うのだが、先生は特になにも言わない。

全校生徒が集まって体操をする、という場合、日本で教育を受けてきた私は、全校生徒が一人残らず同じ方向を向いて、同じように体を動かす、という風景を想像するのだが、娘の通う小学校の生徒達はそうではない。あっちを向いたり、こっちを向いたり、座ったり、壁にもたれたりしている。

だからといって、先生の言うことを全く聞いていないわけではない。集まりなさいと言われれば集まるし、クロスカントリーではみんな一生懸命走っていた。

何かが日本と根本的に違う。

その違いについて、またこのブログで書いていこうと思う。