銀行口座開設でのできごと

昨日は新しく到着した高校留学生と一緒に、銀行に現地口座の開設に行った。

その銀行では、今までにたくさんの留学生が口座を開設しており、私も数え切れないくらい何度も足を運んでいる。今回の新規口座開設にあたっても、事前にEmail でアポイントを取り、時間と担当者を確認してから指定時刻の5分前には銀行に行った。

まず窓口に並び、順番を待ってから、新規口座開設のアポイントを取って来た旨を窓口のスタッフに伝えた。そのスタッフはパソコンを見て、「あなたがアポイントを取ったというR さんは今日は何もアポイントが入っていない。」と事務的に言った。

こういうことはニュージーランドではよくあることだ。ここで引き下がるわけには行かない。

私は「そんなはずはない。私はきちんとEmail でアポイントを取って確認をしてから来たのだ。もう一度調べてほしい。」と言った。その窓口のスタッフはあまりうれしそうではなかったが、その場でもう一度確認してくれた。そして、「○○さんですか。」と学生の名前を聞いてきたので、そうです、と答えた。やはり、きちんとアポイントは入っていたのだ。

新規口座を開設してくれるR さんのブースの近くで待っていると、別の担当者が来て、「今、R さんは来客中で時間がかかっているので、もう少し待ってほしい」と言われた。

こういうことはニュージーランドではよくあることだ。ここはじっと待つしかない。

3時のアポイントだったが、R さんと話ができたのは3時半だった。

これもニュージーランドではよくあることだ。いくらアポイントを取っているからといって、時間通りに何もかもが進むことはまずない。だから、1日の予定をぎっちりとつめておくことはできない。それは、ニュージーランドで仕事をする上では常識だ。

インターネットバンキングのセットアップもしたが、オンラインの調子が悪く、3度くらいやり直してやっとセットアップできた。

こういうことはニュージーランドではよくあることだ。ここで誰かに怒っても、何も解決しない。担当者に任すしかない。

ようやく全てが終わったのは4時を少し回った頃だった。

いろんなことがスムーズに進まない。そのたびに、きっちりと主張をしたり、ひたすら待ったり、担当者に任せたりしなければならない。ニュージーランドに来た頃はそんなことがストレスだったが、今では全てが想定内だ。そして、そんなニュージーランドの環境を楽しんでいる自分もいる。

新しく来た高校留学生には少しショッキングだったかもしれないが、これがニュージーランド。国が違えば常識も人も時間の流れ方も変わる。

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