寒いけど今日から春です

ニュージーランドでは、今日9月1日から、公式に春が始まったと言う。ニュースや天気予報などでも、「今日からいよいよ春ですね!」「そうですね!」という会話が交わされる。

春は9月1日、夏は12月1日、秋は3月1日、そして冬は6月1日から始まる。寒かろうが、暑かろうが、その日から新しい季節が始まるのだ。

この感覚は日本で生まれ育った人には理解しにくい。日本で、「今年は春が来るのが遅いですね」とか「今年の夏はいつまで続くのだろう」などと言う会話をする感覚と全く違う。

日本の季節は肌で感じるものだけれど、ニュージーランドの季節はカレンダーを見て確認するものだ。

おそらくそもそも「季節」の意味が違うのだろう。日本では、季節は、気温や草木や日の長さや動物の動きや、そして人間が五感で感じる、どちらかと言えば人間の中にあるものなのに対して、ニュージーランドでは、季節はそもそも日付で決まっている、外にあるものなのだろう。

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