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「黙って俺についてこい」とか「目を見りゃわかる」とか、そんなことがあたりまえの時代もあった。

でも今は、例えば職場で上司が部下にそんなことを言えば、若い部下は「は?」となるだろう。黙ってついていってどこに連れて行かれるかわからない、とか、目を見てわかるわけないだろう、と。

今でもまだそういう組織、そういう世界もあるのだろう。それでうまくまわっているのであれば、それでもいいと思う。

でも、どこに連れて行かれるかわからないと感じる世代、目を見てわかるわけないだろうと返す世代は、確実に増えていくだろうし、今までそれが通用していたのが急に通用しなくなる世界もあるだろう。

ニュージーランドでも、以心伝心はなかなか通じない。もともと文化の異なるマオリとパケハ(ヨーロッパ系白人)が一緒に住んでいる国で、ここ20年くらいはアジアからの移民も増え、最近は南米などからも移民が入ってきているニュージーランドでは、言葉以外のコミュニケーションで気持ちや考えを伝えてさらに理解し合うことは難しい、という共通の前提がある。

異なる文化、異なるバックグラウンドを持つ人に、黙って俺についてこいなどと言ったら、理解されない以前に警戒されるだろう。目を見りゃわかるも難しい。もともと共通の文化や共通の常識がない人の目を見ただけで、何をどう読み取ればいいのか。

だからニュージーランドでは、言葉でのコミュニケーションを大切にしている人が多い。簡単に言えば、「言葉で言わないとわからない」が前提だ。

留学生も周囲の先生や大人達から、「あなたはどう考えるのか。あなたはどうしたいのか」とよく聞かれる。その時に言葉できちんと考えや意志を伝えるところから、コミュニケーションがスタートする。

おそらくこれから日本でも、世代間の感じ方や考え方の違いが大きくなり、移民や海外からの滞在者が増えていき、「言わないとわからない」が前提となる時代がやってくるだろう。

丁寧に自分の言葉で伝えるべきことを伝える。相手の言葉にじっくりと耳を傾ける。これからはそんなことがとても大切な時代になってくると思う。