夢を持って来てください

今、日本の若い世代に、「夢を持って」などと言えば、「ふんっ」と鼻で笑う人も多いかもしれない。夢を語る人に対する「もう聞き飽きた感」が「ハンパない」と言われるかもしれない。

でも、日本からニュージーランドにやって来る10代、20代の人達の中には、夢を持って来る人も意外と多い。日本から夢を持ってその実現のためにニュージーランドに来る人もいるし、日本では夢を語れなかった人がニュージーランドで自分の夢を語るようになることもある。

キックオフNZ では、「夢を持ってニュージーランドに来る留学生を応援する」と、ことあるごとに伝えているし、私自身も夢を持ってニュージーランドにやってきて、いろんな人に助けられて今がある。だから、日本では夢を持てなかったり語れなかったりした人も、すんなりと心地よく入ってこられる雰囲気があって、そんな人達が自然とたくさん集まってくるのかもしれない。

ただ、少し厳しいことを言えば、夢を持ち続けることはものすごく難しい。留学に来た当初目を輝かせて夢を語っていた学生が、留学途中で「別にもういいんです」と言い始める。そして、夢の実現に向かって進んでいかない理由を雄弁に語り出す。そんな留学生を見ると少し残念だけれど、逆に言えば、夢を持って留学にやってきて、何年経ってもその夢を追い続けることの難しさを実感する。

このブログでも何度か書いたけれど、大きな夢を持って8年半前に高校留学を始めた一人の学生が、3年間の高校留学、3年間のポリテク留学、そして2年半のニュージーランドでの就労生活を通してずっと夢を追い続けている。そして誰が見ても、彼が8年半前に目を輝かせて語っていた夢に、一歩ずつだけれど確実に近づいている。

先日も、彼とこれからのことについていろいろと話をしていたのだけれど、この8年半で身に付けた自信と、雲をつかむような夢だと思っていたものが確実に具体的になってきたという実感、そして、10代後半から20代前半にかけての様々な経験で、すごくたくましく、優しく、しかも謙虚で、賢明な若者に成長していた。彼なら、15歳の時に語っていた大きな夢を必ず実現するだろうと、会うたびに確信する。

日本では語れない大きな夢を持っている皆さん。その夢を持って、ニュージーランドに来てください。私たちは、夢を持ってニュージーランドに来る留学生を、応援します。

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