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最近、日本の歴史について勉強し直そうと思って、日本史の教科書などを買って暇なときにちらちらと読んだりしている。歴史などどの時代から勉強してもいいので、興味のある時代から読んでみようと思っていたが、なんとなく最初のページから少しずつ読むことにした。

学生時代に習って長い間一回も思い出したことのない言葉がたくさん出てくる。例えば、墾田永年私財法とか、藤原薬子の変とか、綜芸種智院とか。言葉はなんとなく覚えているのだが、それが何のことだがきれいさっぱりと忘れている。

歴史の教科書を読みながら、ある日本史の先生の言葉を思い出した。私に限らず中学校や高校の友達のほとんどは、日本史や世界史といった歴史の勉強は単なる暗記科目だ、と頭から思い込んでいたのだが、その先生はそんな私の先入観を叩き壊してくれた。

「歴史って、要するにその時代の人間がやったことだ。人間のやることは、昔も今もそんなに変わらない。いつの時代も人間は、権力を持とうとするし、私腹を肥やそうとするし、男は女を女は男を好きになるし、人をだましたり、裏切ったり、うそをついたり、嫉妬したりする。そういう人間くさい視点で歴史を見ていくと、実際に何が起こったのかがよく理解できる。」

この言葉を聞いて、それまで単なる暗記科目と思っていた日本史が、どろどろした人間のドラマのように思えた。墾田永年私財法の裏にも、藤原薬子の変の後ろにも、綜芸種智院のバックグラウンドにも、それぞれ人間がいて、その人間は現代の私達と全く同じように権力を欲し、私財をより多く求め、恋愛をし、だましたり、裏切ったり、うそをついたり、嫉妬したりしていたのだ。

だから歴史は面白い。