ウェンディーズと協調性
先日、ロトルアの高校で行われた男子高校生のラグビーの試合を、ロトルアの留学生達みんなで観に行った。その試合は、ロトルアを初めニュージーランドからたくさんの高校が参加する大会の一つで、キックオフNZ のラグビー高校留学生がいるチームも参加していた。
午前中の試合が終わり、午後の試合まで時間があったので、みんなで歩いてウェンディーズにランチに行った。ウェンディーズでは、ハンバーガーとポテトと飲み物がついているセットをみんな一緒にたのんだ。飲み物は何にする?、という話になったとき、「僕はコカコーラ」「私はラズベリー」「じゃあ僕はオレンジジュース」「私はダイエットコーラ」とみんなばらばらの飲み物を注文した。
みんなでテーブルを囲んでハンバーガーセットを食べながら、「みんなそれぞれ違う飲み物を飲んでいるけれど、日本だと同じものを注文するのだろうか。」とふと考えた。一緒にセットメニューを注文して飲み物を選ぶとき、それぞれが違うものをたのむのは、日本では結構勇気がいるのではないだろうか。だれかが「私はコーラ」と言うと、「じゃあ、私も」「僕も同じで。。。」というふうになることが多いように思う。そこで一人だけ「私はオレンジジュース」などと言うと、「こいつは空気が読めない、協調性のない奴だ。」などと言われかねないだろう。
でも、留学生達は、そんなことは考えもせずに、それぞれ自分が飲みたいものを注文する。私はそんな彼等が好きだ。別にそこで他の人に合わせなくても、自分がほしいものをたのめばいい。そして、他人と違うものを注文したとしても、それに対して周囲の誰も「空気が読めない」とか「協調性がない」などとは、決して言わないし、そんなことを感じもしないだろう。
そんなことを、彼らと一緒に、ファンタオレンジを飲みながら、考えていた。
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