手紙やはがきとEmail

手紙やはがきをもらうことがめっきりと減った。

数年前までは、日本からも手紙を頂いたり、旅行先から書いた絵葉書が届くこともあったが、今ではほとんどない。でも、そんな時代でも先日友達から手紙が届いた。手紙はEmail と違い、ポストにとりに行ったときに「あっ、手紙だ」という感動があり、裏をめくって差出人を確認して、部屋に持って入り、封を開けて折りたたんである便箋を開いて文字を読む、という長い作業があって初めて読むことができる。その間、「何が書いてあるのだろう」とか、「きれいな封筒だ」とか、「便箋の絵柄が好きだ」とか、「丁寧な字だなぁ」とか、いろんなことを考える。そこがEmail との大きな違いだ。Email は届いてから読み終えるまでの時間や手間が少ない分、その間に感じることも少ない。差出人も一目でわかるし、封筒も便箋もないし、字もどのEmailも同じだ。

ニュージーランドでは郵便物が減ってきているので、配達日を減らすことを検討している、というニュースが先日あった。これだけ手紙やはがきが減ってきているのだから、仕方がないだろう。

以前は普段は手紙を書かない人でも、旅行先では絵葉書を買い求めて家族や友人に送る、という人は少ながらずいたと思う。でも今は、世界中どこでも使える携帯電話で写真を撮って、その場でフェイスブックにアップすれば、友達全員に見せることができる。簡単だ。でも、その簡単さと引き換えに、ひとりひとりの友達のことを考えてその人に合った絵葉書を時間をかけて選び、ひとりひとりにペンで文章を書いて、あて先を住所録から書き写し、切手を貼って、国際郵便が送れるポストを探して投函する、という楽しみが無くなった。

今度絵葉書でも買って、日本の家族や友達に出してみようかと思う。

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