ある飲食店のオーナーさんが、こんなことを言っていた。
新しく入ったスタッフに、客席の机を拭いてくださいと言うと、みんな「わかりました!」と元気に机を拭きに行く。
机を拭いたことは誰にでもあるから、最初は細かい指示は出さない。
見ていると、二通りの人がいる。
机を丸く拭く人と、角やエッジまできちんと拭く人だ。
そのオーナーは続けてこう言っていた。
それぞれのスタッフの仕事ぶりを見ていると、丸く拭く人には3パターンあるように思う。
一つは、そもそもいい加減な人。
二つ目は、言葉とイメージが乖離している人。
最後は、目的と行為が結びつかない人だ。
そもそもいい加減な人は、きちんと机の角やエッジまで拭くことが頭の中にない。机を丸く拭いてそれで「OK!」と思っている。
言葉とイメージが乖離している人は、机を拭くという言葉から自分が行うべき行動がイメージできない。拭くという言葉と拭くという実際の行為が、頭の中でかけ離れたところにある。
目的と行為が結びつかない人は、なんのために机を拭くのか、わかっていないか、もともと考えもしていない。机を拭くという行為だけが先行し、その目的がそこにない。
逆に言えば、角とエッジまできちんと拭く人は、飲食店のスタッフとして客席の机を拭いてくださいと言われたときに、その目的を考え理解し、拭くという言葉から具体的にどんな行為をすればいいのかを的確にイメージし、そして、イメージした通りにきちんと行動する、そんな人だ。
これは飲食店でスタッフが机を拭くことに限らないだろう。
何かをするときに、その目的を考え、行為を的確にイメージし、イメージ通りにきちんと行動する。
そんなことができる人とそうでない人がいたときに、数週間後、数カ月後、数年後、どんな違いが両者に起こるのか、おそらく予想するのはそれほど難しくはないだろう。
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