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中学2年生くらいのとき、理科の授業で天気図を習った。一通り天気図について学んだ後、実際に天気図を書くという授業があった。

教室の前におかれたカセットテープ再生機から、男性のとんでもなく無機質な声がして、「緯度○○、経度△△、□□ミリバール」などというのを、地図に書きとめていく授業だ。しーんと静まり返った教室の中に響く男性のまっ平らな声を聞いて一生懸命に天気図を描いている級友を見ながら、よく理解していなかった私は、適当に気圧の線らしい丸を描いて、その中にHとかLとか書いていたのを思い出す。そして、こんなことを習って将来いったいなんの役に立つのだろうか、などと考えていた。

ニュージーランドで暮らしていると、いい天気なのに突然雨が降り出すときがよくある。そして、雨の前には、必ずと言っていいほど、ピューっと強い風が吹き抜ける。だから最近は、晴れているときにピューっと風が吹くと、そろそろ雨かもしれない、と空を見上げて、西のほうに黒い雲の塊を発見することもある。

そんな時、空の上では空気が動いていることを感じて、なぜか中学2年生の頃に習った天気図を思い出すのだ。上空では、気圧の線の間隔が狭くなっていて、空気が気圧の高いところから低いところにピューっと流れ込んでいるのだろう、などと思い、ふと天気図が頭に浮かぶ。そして上空から、「緯度○○、経度△△、□□ミリバール」という無機質な男性の声が聞こえてくるように思うのだ。