アップルのVisionProとNZ留学

先日のAppleのイベントで、Vision proという「空間コンピュータ」が発表された。

公式サイトの動画も含めて、たくさんの情報が出ているので、ご存知の方も多いと思う。

簡単に言えば、ゴーグルをつけることで、現実空間の中に仮想空間も表示できる、いわゆるARと呼ばれる種類のコンピューターのことだ。

これを使って、MacBookなどのラップトップコンピューターと連携することもできるし、映画を見たり、ゲームをすることもできる。

たくさんのカメラが付いているので、外の様子を見ることもできるし、机の上で手を動かすだけで、また視線を使って、アイコンを操作することもできる。オンラインで誰かとミーティングをする時には、自分のアバターを相手に表示させることもできるようだ。

今は、これをつけたまま外出するにはまだ大きすぎるけれど、2〜3年すれば、内容もバージョンアップして、さらに小型化されるだろうし、数年経てば、今のサングラス位の大きさにまでコンパクトになるかもしれない。

そして、価格がリーズナブルになれば、多くの人が手に入れることもできるだろう。

そうなると、学校教育現場でも当たり前のように使われるだろうし、留学にも大きな影響を与えることが予想できる。

目の前に、あたかもそこにいるようなリアルな映像を映し出すことができるのに加えて、今スマホやコンピューターでやっていることを同時に手元でできるのであれば、わざわざ日本を離れて留学に行く必要がないと考える人も、もちろん出てくるだろう。

そして、それに伴って、語学学校や大学では、海外の留学生向けに、Vision proを使った授業を配信するところも出てくるかもしれない。

では、留学に来る人自体が全くいなくなってしまうのかというと、私はそれには懐疑的だ。

このブログでも何度も書いているけれど、留学は、日本を出て、場所を移動してニュージーランドに来て、そこで日本ではできない経験をして、日本ではできない成長をすることに一つの大きな意味がある。それはVision proでは絶対にできないことだ。

ただ、語学学校の試験対策コースや大学の実技を伴わないプログラムなどで、資格を取るためだけに留学をするのであれば、場所を変えずに、Vision proを使って、日本にいながら勉強をする選択肢も出てくるだろう。

これからのVision pro的な世界では、仮想空間の中で、ある1つの目的を持って、効率よく留学をする人と、現実空間の中で、様々な経験をすることで、時間をかけて成長する留学をする人と、二つに分かれていくのではないかと思う。

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